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大磯・二宮・中井 トップニュース

公開日:2013.01.01

大磯・二宮・中井町長新春インタビュー
まちづくりへの思いを語る

 2013年の幕開けにあたり、本紙では中崎久雄大磯町長と坂本孝也二宮町長、尾上信一中井町長の3氏にインタビューを行った。昨年を振り返ってもらうとともに、地域活性化や定住促進などの課題に対する取り組み、今年の展望、まちづくりへの思いを聞いた。



大磯 ”日本一の保養地”再生



 ――昨年を振り返っていかがですか。



 ふれあいを大切に、町民と共に歩んだ1年間だったと思います。前年に続き、テーマを設けて語り合う「卓話集会」、健康相談の「おあしす24」を24地区で開催し、より快適なまちづくりを実現しようと考えを巡らせました。



 ――卓話集会は町民の率直な意見が聞けるのでは。



 この2年間で延べ1600人を超える方々と集会でお会いしました。今年度の前半は「健康」をテーマに、後半は幼稚園・保育園の保護者の方などと「子育て」について忌憚のない意見交換を行っています。医食同源を念頭に、おあしす24で自身の体を見つめ直し、前半の集会では食事・運動を合わせた健康について討論しました。今後も町民の皆さんと直接会い、声を吸い上げる機会にしていくつもりです。



財源確保へ町有財産活用



 ――各自治体で財政が厳しい中、来年度の予算見通しはいかがですか。



 歳入については、高齢化や景気低迷の影響から町民税の堅調な伸びは期待できない状況で、歳出は社会保障関連の費用の増加が見込まれます。各事業の優先順位をしっかり決めて予算を配分するとともに、広告料や町有財産の有効活用などで新たな財源を確保していきたいと考えています。



 ――町の活性化という点では、観光事業の成長も欠かせないのでは。



 昨年11月、県が推進する新たな観光の核づくり認定事業に応募しました。横浜、鎌倉、箱根に次ぐ第4の観光地として手を上げ、明治期に全国避暑地百選で1位に選ばれた我が町を、日本一の保養地として再生させることを目指します。



観光のテーマは「ニューツーリズム」



 ――具体的には。



 農業体験やスポーツ・レクリエーション活動の場となる「グリーンパーク」、旧吉田茂邸など歴史的建造物を活用した「邸園文化と地域活動オープンガーデン」、海水浴や漁業関連の「ブルーパーク」。この3つの舞台を中心としたニューツーリズムによる再生です。



 ――ニューツーリズムということは、旅先での人や自然とのふれあいを重視していくということですね。



 そうです。大磯でゆっくり過ごしてもらうため、民宿を設けるのもいいかもしれません。1泊して地元の食材を味わい、観光してもらえるような環境を創出することで、少しでも長く留まってもらえるようにしなければなりません。



 ――最後に今年の抱負をお願いします。



 旧吉田邸再建、駐輪場や洋館など駅周辺の利活用をはじめ、卓話集会とおあしす24の継続、観光事業の発展に尽力していきます。町民の先頭に立ってリーダーシップを発揮し、新しいまちづくりに邁進していく覚悟です。



二宮 「湘南オリーブ」産地化へ



 ――昨年の取り組みで印象に残っていることは。 



 二宮町をオリーブの産地にしようと、700本の苗木を植えました。今年3月までに300本、来年度以降もさらに植栽していく予定です。近隣市町に栽培を呼びかけたところ、大井町や中井町などから視察に来ました。湘南・西湘エリア一帯で産地化を進め、小豆島に匹敵するような「湘南オリーブ」としてブランドを確立していきたいと希望しています。結果が出るのは5年、10年先になるでしょうが、昨年は「オリーブ元年」になったと思います。



 ――海岸の整備構想について教えて下さい。



 台風対策で梅沢海岸の沖に潜堤を設置します。陸側の開発構想としては、駐車場やバーべキュー場などを備えた日帰り観光の拠点づくりを目指しています。コンクリートで覆われた海岸ではなく、浜昼顔が咲いてオリーブの木が植えてあるような、自然を感じられる海浜公園が理想です。袖が浦海岸は、県が海水浴場として復活させる計画があります。砂浜が戻れば、花火大会や地引網などの行事も再び開催したいです。



子育て・教育で定住を促進



 ――課題の定住促進は。



 今住んでいる所から二宮町に来てもらうのはなかなか難しいことです。しかし、共働き家庭が安心して子どもを預けて働けるサポートや、世界に飛躍する人材を輩出するような特色ある教育に力を入れることなどで、定住促進を図りたいと思います。



 ――菜の花の観光シーズンが始まりますね。



 今年は吾妻山と蘇峰堂、ふたみ記念館でスタンプラリーを実施します。ふたみ記念館では野点やコーヒーサービスなどをボランティアの方たちが企画しています。また、菜の花だけでなく、年間を通した日帰り観光の拠点となる、新たな魅力を発掘していく必要もあります。



作品寄贈で記念館充実



 ――ふたみ記念館は開館1年が経過しましたが。



 収支のつり合いはまだ取れていませんが、最近は遠くから来館する方が増えているそうです。同時に二見作品の寄贈も増えています。中にはとても貴重な絵があって、これらは町の財産になっています。いずれ皆さんにも見ていただく予定です。



 ――今年の抱負を。



 10カ年の二宮町総合計画がスタートする年です。お金があれば何でもできますが、2万9300人の町民の方々の心、気持ちのあり方に重きを置きたい。親切で包容力があって仲がいい。二宮町がそんな人々の集合体になればいいなと願っています。町外から来た人を温かく迎えるおもてなし精神。それこそ、日帰り観光の究極の要素になり得るのではないでしょうか。



中井 子育て支援策を推進



 ――昨年を振り返ってどんなことがありましたか。



 中井町は21年間、普通交付税の不交付団体として頑張ってきましたが、交付を受ける側になりました。厳しい財政状況の下、さらに事務事業の徹底的な見直しを図り、財政の効率的な運営に努めなければなりません。前例踏襲ではなく、町がやるべきことと民間へ任せた方がよいことを選別していく必要もあります。明るい話題では、企業団地のグリーンテクなかいにコンビニエンスストアで扱う麺類の製造工場の誘致が決まりました。建設工事も始まり、6月から稼働するそうです。元気な企業が中井町に来てくれたことは大変喜ばしいです。



井ノ口小に太陽光発電



 ――今年の事業は。



 中井中央公園に指定管理者制度を導入し、4月から湘南造園と湘南ベルマーレスポーツクラブ、横浜緑地で構成する中井スポーツパートナーズが公園の管理・運営を行っていきます。防災・環境対策では、井ノ口小学校の体育館に太陽光発電システムを設置する予定です。また、1月10日からデマンドバスの実証運行がスタートします。町内全域120カ所に乗降場所を設け、秦野の日赤病院や西友二宮店など町外4カ所まで車両を走らせます。実証運行後もデマンドバスの運行を継続していくために、多くの方が利用して下さるようお願いいたします。



 ――少子高齢化・人口減少への取り組みについて。



 人口を増やすためには、若い世代が子どもを産み育てやすい環境を整えていくことが重要であり、中学生までの医療費無料化や井ノ口幼稚園と保育園の一体化、不育症治療費助成などを進めてきました。駅がなく、交通が不便なところですが、今後も子育てしやすい町づくりを目指します。また、昨年は健康増進計画の「美(み)・緑(りょく)なかい健康プラン」を策定しました。町民の方々がいつまでも健康に暮らせるよう、病気予防策などにもさらに力を注いでいきたいと思います。



役場周辺の土地利用検討



 ――生涯学習センター構想はどうなっていますか。



 改善センターを建て替え、可動式の300席の多目的ホールや図書室、郷土資料館などを集約させた施設をつくることができればという考えはあります。しかし、「お金がない」といいながらハコモノを整備することは安易にできません。役場周辺の土地利用方法を含めて、じっくり検討を進めているところです。



 ――最後に今年の抱負を聞かせて下さい。



 毎日の生活のなかで町民の皆さんが幸せを感じられるよう、きめ細かな行政を引き続き行って参ります。

 

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