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青葉区 人物風土記

公開日:2012.02.02

神奈川県代表として第17回 全国男子駅伝に出場した
岡田 健さん
あかね台中学校3年生

”第一線”で走り続ける



 ○…実業団の一流選手や今年の箱根駅伝に参加した選手など各年代のトップアスリートが出場する全国都道府県対抗男子駅伝。先月行われた同大会で、中学生が走る第6区・3Kmを神奈川県代表として襷(たすき)をつないだ。粘りの走りを見せ、なんとか順位を1つ上げたが「自分のところで順位を上げなければと思いすぎかたくなってしまい、納得出来る走りではなかった」と悔しそうに唇を噛み締める。



 ○…3000メートルの自己ベストは8分46秒。昨夏に行われた全国中学校陸上競技大会では7位の実力を持つ。小学校時代は運動会で花形のリレー選手。5年生の時にはこどもの国のロードレース大会で優勝した経験もあったが「中学1年の時は埋もれてました」と入部当時を振り返る。中学2年時、部活の朝練以外の日も朝食前に30分程度走る習慣を約1年続けた。「もっと練習しなければ早くなれない」と自分に言い聞かせた結果、その年の秋には市大会で5位に、今では県代表に選ばれるアスリートに成長した努力家だ。



 ○…「絶対に走り負けたくない相手がいる」―。自分より1分遅れて生まれてきた双子の弟・岡田望選手。陸上部の中長距離ランナーとして切磋琢磨する二人は身長172cm・体重51kgと同じ体型。同時参加のレースでは負けたことはなく「生まれたのも中長距離を始めたのも自分の方が早いので、そこだけはゆずれない」と60秒早く生まれた兄として弟をライバル視する。



 ○…陸上部顧問の先生に言われた言葉が忘れられない。「強い奴が勝つのではなくて、勝った奴が強い」。常にこの言葉を意識して練習に取り組んでいる。県代表として参加した全国駅伝からもトップアスリートの食事の仕方、ストレッチ方法など試合へ望む準備を見て学んできた。「高校や大学、社会人になっても第一線で戦い続けたい」。眼差しの先には箱根駅伝や日の丸を背負った自分が走っているのだろう。

 

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