東急百貨店たまプラーザ店の店長に2月、就任した 村上 正裕さん 宮前区在住 58歳
「接客道」一途に
○…創業80周年を迎えた東急百貨店(現東横店)。吉祥寺店の店長を経て、田園都市線沿線の一大商業拠点、たまプラーザにやってきた。第一印象は「活力ある、洗練されたまち」。専門店が数多く集うたまプラーザテラスとの連携を念頭に、「皆さんが満足できる暮らしやすいまちづくりを目指し、進化していきたい」と語気を強める。
○…朝礼で掲げるモットーの一つが「日本のリテーラー(小売業者)のナンバーワンでなければならない」。着任して間もない、ある寒い日の朝。外で開店を待つ来店客の姿を目にし、すぐさま店内に椅子を並べて温かいお茶を提供した。「お客様に快適や楽しさをどのように提供するか。買っていただくかどうかは最後の結果」。買い物の有無にかかわらず、また来たいと思ってもらえる顧客満足に思いをめぐらせる。
○…東京都中野区出身。たまプラーザに程近い宮前区鷺沼に住み、約40年になる。根っからの「接客好き」の原点は、デパートやスーパーでアルバイトをしていた学生時代。就職試験は百貨店一本で、大学卒業後、同社に入社し36年目を迎える。携わってきた販売戦略の中でも、最も印象に残っているのが、30代のとき5年ほど担当した食料品。商品管理は日々の気候に影響を受けるため、発注数を見誤ると大量に廃棄が出る恐れも。常に損失のリスクと隣り合わせだったからこそ「勉強になった」と、確かな手応えを口にする。
○…親子連れをはじめ、三世代向け企画の一つとして、同店独自のうさぎのキャラクター「たまプラビット」を制作し、今月にお披露目。店内で開催したじゃんけん大会では、子どもたちから大好評を得た。「生活支援の視点で、モノだけでなく無形のサービスにも力を入れていきたい」。夢は「皆さんから愛されるいい百貨店づくり」と一途。約1600人の従業員を指揮するリーダーとして、第一線で接客力を追求し続ける。
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