青葉区版 掲載号:2019年4月11日号
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NPO法人の理事として、転倒予防教室を100回開催した 加々美 寛子さん 桜台在住

「転倒予防」で毎日楽しく

 ○…高齢者の転倒事故を減らし、寝たきりの状態になるのを防ごうと、2013年に設立されたNPO法人神奈川県転倒予防医学研究会。転ばない身体づくりのためにと17年から始めた運動教室は3月に節目の100回目を迎えた。「長く続けられるか不安だった」と振り返るが、延べ参加人数は2200人に迫るほど。「皆さんに愛してもらえて、本当に感謝」と喜びを噛みしめる。

 ○…世田谷区出身。小学3年次に喘息の療養のため、桜台へ移住した。毎日30分駅まで歩き、半年後には丈夫で運動好きの元気な子どもに。生活が一変したのは高校1年の秋。電車の事故に巻き込まれ、足の切断も危ぶまれるほどの大怪我を負う。何度も手術を行い、リハビリを続けてきたが、障害は残り、高校は5年、短大は6年かけて卒業した。「大変だったけど、周りの支えがあったから、ここまでやってこられた。悲嘆せず、希望をもって楽しみながら、笑って毎日を送りたい」と語る。

 ○…今も日常的に松葉づえを使う生活。転倒の怖さは身に染みて知っている。だからこそ高齢者の転倒予防に「これだ」と衝撃を受け、活動に関わるように。トレーナーなどの役割はできないが、「転倒予防指導士」の資格を取り、裏方として教室運営を支えてきた。その思いは自分が受けてきた支えに対する恩返し。「いつまでも元気に過ごすため、そのお手伝いすることが私の役割だと思った」

 ○…保育士の資格を持ち、趣味は料理。親の介護から「食事補助はプロ級」と笑う。今や転倒死は交通事故死より多い時代。住み慣れた家で最期まで過ごせるよう手助けする活動を、今後もより多くの地域に広めていくのが目標だ。「高齢者が教室で誰かに会うだけでもその人の役割になる。生きる希望を持ってほしい」

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