(一社)横浜建設業協会青葉区会の会長に就任した 土志田 嗣朗さん 桂台在勤 61歳
真剣の前に不可能なし
○…台風や地震の土砂災害、倒木などの応急処置で昼夜を問わず緊急出動し、行政と協力して区民の安全を守るために活動する横浜建設業協会。その青葉区会の会長にこのほど就任した。区内の建設業15社が加盟する同区会。コロナ禍で総会も開けない中での船出となったが、「青色防犯パトロールなど、先輩たちが積み重ねてきた活動を引き継ぎつつ、これからも区民の安心・安全に寄与できるよう、会員一丸となって取り組んでいきたい」と力強く語る。
○…緑区長津田出身。小さい頃は現在のこどもの国駅周辺の恩田川で魚釣りに夢中だった。「青葉台にも空き地が沢山あったし、山ばかりでのどかだったよね」と懐かしむ。長津田小、田奈中から工業高校に進み、両親が創業した土志田建設(株)に入社。建築・土木工事を一から学び、1993年に独立。青葉台で都筑開発(株)を創業した。
○…恩田川の護岸工事を手掛けるなど多数の公共工事を請け負い、県から表彰も受けた。「表彰も嬉しいけれど、やっぱり工事をした現地の人たちに喜ばれるのが一番のやりがい」と照れ笑い。「形に残り、人のためになる仕事だから」との誇りを持ち、今でも現場第一主義で走り回っている。また、建設業界全体では若手の担い手不足が課題。仕事の楽しさを知ってほしいと自社では高校生のインターンシップを受け入れ、協会では出前授業を行うなど人材育成にも力を入れる。
○…座右の銘は「真剣の前に不可能なし」。工期の迫る現場で挫けそうになった時に努力してきた自分を信じ、「何度この言葉に救われたか分からない」としみじみ語る。今回の会長就任で更に忙しくなりそうだが、「生まれ育った地元のため、全力で務めます」と白い歯を見せた。
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