山内図書館に認知症に関する本を集めたDブックスコーナーが9月から設置されている=写真。
認知症を意味する「Dementia」の頭文字から名付けられたDブックス。認知症の症状についての専門書や認知症の人が書いた本などが並んでいる。認知症に関する書籍は医学的な内容から家族の体験まで、図書館内に従来からあったものの、配架場所が異なり、探しづらいという問題があったという。
図書館は常設のコーナーとして書籍をまとめることで認知症に対する正しい理解を地域に広めたいと説明。今後も「なるべく手に取りやすい本を集めていきたい」と話している。Dブックスコーナーは正面玄関から入って右手。ティーンズコーナーの隣。
やさしい街PJ(プロジェクト)が主導
Dブックスコーナーは、地域で助け合える関係づくりを目的に活動している「認知症の人にやさしい街プロジェクト」の取り組みの1つ。同プロジェクトの根岸里香代表が町田市の事例を視察し、図書館に協力を依頼したことで実現した。
9月3日には山内地区センターでDブックスコーナーのお披露目会が行われたほか、認知症VR体験、認知症サポーター養成講座など、認知症に関係したイベントも開催。根岸代表は「認知症を知ることが理解につながる」と話していた。
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