青葉土木事務所の所長に着任した 綱河 功さん 横須賀市在住 58歳
街の発展 陰から支え
○…年間約5000件-。青葉土木事務所に寄せられる道路や公園、下水や河川に関する相談や陳情の件数だ。これは市内の土木事務所の中で最多だという。横浜市役所に入庁して36年。土木事務所に配属されるのも初なら青葉区に勤務するのも初。それでも「区民の改善を求める声には、できる限り逐次対応していきたい」。所長という大任にも自然体で臨む。
○…大学で学んだ造園を活かしたいと、自治体での造園職を希望。数多の内定の中から、急速な発展を遂げる横浜市を選んだ。キャリアの大半を都市デザイン室で過ごしたが、前任は市スポーツ協会への派遣。折しも東京オリンピックの期間で、サッカーの会場だった日産スタジアムを含む新横浜公園の管理にあたった。コロナ禍により実施時期や観客の有無など、連日変わる決定に苦慮しながらも対応。有観客を想定し準備に奔走したが、最終的に無観客となり残念な思いに駆られた。「ボールを蹴る音、審判の笛、選手の掛け声だけが響くスタジアム。不思議な光景でした」
○…妻、長女、長男と4人暮らし。家族仲は良く、今年に入ってからも全員で長崎旅行に出かけた。「なぜか代金は自分持ち。早く自立してほしい」と苦笑しながらも、どこか嬉しそう。歴史の痕跡を探すなど、ブラっと街中を散歩するのが趣味。「河原に行ったら、石をひっくり返して年代などを確認してしまう」と穏やかに笑う。
○…公園や緑地も充実し、多くの公園愛護会が活動する青葉区。街づくりに対しても、高い意識を感じるという。「街の問題を自分事として捉えていただいている。私たちにできるのはインフラの管理だが、可能な限り地域活動を盛り上げていきたい」。陰日向から今日も街を支えていく。
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