10月から始まる区民企画運営講座の講師を務める 小野木 智子さん 宮前区菅生在住 63歳
声でつなげる仲間の輪
○…青葉区民が「やりたいこと」を形にする区民企画運営講座。「コーラスをやりたい」との要望に応え、昨年12月に講師として初めて指導にあたった。前回の参加者は30人を超え、「また参加したい」との感想も集まるなど大成功。「皆さん物怖じしないで、しっかり学んでくれた」と笑顔をのぞかせる。約1年ぶりの講座を控え「緊張するけど、やっぱり楽しみ」と意気込む。
○…三重県出身。幼少期の大半を関西圏で過ごしたこともあり、「指導にお笑いの要素が入る」とニヤリ。高校では友人に誘われ、合唱部に入部。5歳から始めたピアノと並行して、練習に打ち込んだ。転機は3年の夏。当時の顧問から言われた「声楽科に進学したら」の一言だ。言葉に乗せられ、本格的な声楽練習を開始。「ピアノ科への進学を望んでいた親とは揉めましたが」と頬をかく。必死の努力は結実し、大阪音大への合格を掴み取った。現在も音楽家として活動し、学校や介護施設、各種団体で指導にあたる。
○…青葉区には1987年から17年住んだ。思い出に残っているのは、自身の子どもが通っていた小・中学校の周年記念で他の母親たちとコーラスを立ち上げたこと。周年が終わり、1度は解散したものの、「このまま終わっては寂しいから」と有志数人で「くさぶえコーラス」を設立。同コーラスは現在でも存続し、来年で25周年を迎える。「子育てした街だから思い入れが深くて」
○…今回の講座は、短時間で合唱の知識と技術を身につけられるように、座学を取り入れるなどブラッシュアップ。「練習も本番も楽しく」をモットーに指導にあたる。「合唱を通した仲間づくりを楽しんで、横のつながりを広げていただければ」
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