「眼科の最新治療」 コラム【42】 悠先生のちょっと気になる目のはなし
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
眼科領域でも技術の進歩は目覚ましく、様々な新しい治療が出てきています。白内障手術では多焦点眼内レンズの弱点だったコントラスト感度の低下や、グレア・ハロー現象などの不快光視症を極力抑えた、改良レンズが昨年末に複数発売されました。緑内障治療では眼圧低下を目的とした多くの種類の点眼薬が使用できる他、侵襲や合併症がより少なくなる手術法が増えています。また、白内障手術と同時に行える術式もあります。以前の術式だと眼圧は低下したものの、かえって見えにくくなった、などといった事例も少なくありませんでした。しかし、最近ではだいぶ減りました。
加齢黄斑変性症の治療薬も、以前より効果的で、持続期間も長いものが使用可能です。これらの治療薬は非常に高価なものが多いですが、技術の進歩によって、患者さんの費用負担軽減や医療費削減にも寄与していると考えられます。
眼内にレンズを入れて裸眼視力を向上させる「眼内コンタクトレンズ治療」でも、多焦点タイプのレンズが選択可能な施設もあります。老眼が進む40代以降で治療適応に乏しかった方の選択肢が広がる可能性があります。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
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