青葉区 人物風土記
公開日：2025.07.24
横浜市青葉区薬剤師会の会長に就任した
永井 貴充さん
青葉区在住 48歳
汗を流して 頑張り時
○…青葉区薬剤師会に所属しておよそ10年。直近では副会長職を４年間務めた他、防災事業などに注力。有事の際、薬の運搬や医療班としての役割を担う地域の薬剤師らの意識付けや、システム改善に取り組んできた。会長の任を受け、１カ月足らず。引き継ぎ作業に追われる中、「歴代の会長の苦労や偉大さを実感している」。
○…東京の大学を卒業後、ドラッグストアや院内調剤を経て、さなえ薬局中山店（緑区）へ。そこで、薬剤師としての基礎をたたき込まれた。目標となる同年代の仲間とも出会い「彼らのようになりたいと心底思ったんでしょうね」と回顧する。この頃を転機に、薬剤師の仕事に対する意識が変わった。２０１９年に独立し、みどり薬局を開局。「患者さんに少しでも不安なく、納得して薬を服用してもらうことが大切」。しゃべって、笑って、仲良くなって。地域に根差す独立店舗らしい在り方で、医師と患者の架け橋を担う。
○…長野県の農家の出身。実家では、リンゴと米をメインに育てている。自慢のリンゴは、みどり薬局内でも販売。「本当においしいんですよ。これがホンモノ、一回食べてほしい」と力説する。多忙な日々の癒しはサウナと、仲のいい人との食事。年に数回、旅行にも行くそう。「各地の地酒が楽しみ。おすすめはやっぱり、長野の『亀齢』かな」
○…「常に人に恵まれてここまで来た」と今までを振り返る。思い起こされるのは新型コロナ流行の真っただ中、先が見えずとも先頭に立ち、進み続けた前会長・ 関水康成氏の姿。「本当にかっこよすぎる人。あんな人に後を任されたらもう、やるしかない」。ここが頑張り時。先代が築いてきたものを次の世代につないでいく。
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