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青葉区 人物風土記

公開日:2025.08.07

青葉区歯科医師会の会長に7月就任した
村田 拓也さん
青葉台在住 57歳

世代つなぐ架け橋に

 ○…区内約170人の歯科医師を束ねる青葉区歯科医師会の会長にこの7月就任した。理事会メンバーの平均年齢も下がり、会議資料の電子化やオンライン参加可の会議開催などやりたいことも目白押し。「自分がフルに動ける時間も残り多くないから」と冗談めかしながら、「今までやれなかったこと、新しいことにどんどん取り組みたい」と意欲を語る。

 ○…開院から50余年。親子2代続く「村田歯科医院」は、小学校に上がる前、一家で青葉台に越してきたのがはじまり。幼い頃から”跡取り”と言われ育ってきたが、職業としての歯科医師に興味を持ったのは父が診療する様子を間近に見てからだった。「おしゃべりが好きで、いつも楽しそうに患者さんと接していた。医院の”人間対人間の営みを大切に”という姿勢の原風景はそこにあるのかも」と振り返る。

 ○…東京歯科大学を卒業すると、大学に籍を置きながら父の医院で外科処置を担当した。社会貢献活動にも積極的に取り組み、県歯科医師会では災害対策や警察歯科などに尽力。災害医療チーム「JMAT」の講習も受け、医師会と歯科医師会の橋渡し役も務めた。医院の院長を継いだのは、まだ父が現役で働いていた時期。「事業承継は難しいと聞くが、うちの場合はすんなり。一緒に働きながら色々な事を共有してきたからかな」

 ○…たまの休みは3人の子どもたちと過ごすのが一番のリフレッシュ。「3代続けて通ってくれている患者さんもいる。うちも継いでくれたら…」と仄かに期待も。歯科医師会で手始めに取り組むのは、今まで区外で開催されていた新年会。「今年は区内開催で多くの会員が参加できるようにしたい。上と下の世代をつなぎ、会の一体感を高めていければ」

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