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青葉区 人物風土記

公開日:2025.08.21

今年で設立15周年を迎えたミュージカル劇団「夢団」の代表を務める
秋葉 大介さん
美しが丘在住 49歳

子どもたちに夢と感動を

 ○…北は北海道から、南は沖縄まで。全国各地の学校などを巡業し、子どもたちに生のミュージカルを届けている。設立15周年を記念して、8月11日に青葉公会堂で行った初の無料公演『あらしのよるに』は、雨にも負けずほぼ満員の大盛況。「お世話になっている地元の方々に生の舞台を観て、楽しんでいただけて良かった」と振り返る。

 ○…兵庫県宝塚市の出身。進路に悩んだ高校卒業前、小学6年生の思い出がふとよみがえった。「学校行事で劇団四季の『夢から醒めた夢』を観て感動。当時は何度も歌を聴きました」。そうして、芸術とは無縁だったスポーツ少年が、憧れのミュージカルの道へと舵を切った。役者として、また脚本・演出として経験を積んだ10数年。恩師と呼べる人とも巡り会った。「演じるばかりだった僕に、音響・照明や宣伝まで全て『やってみろ』と一言。試練を与えて、成長させてくれた」

 ○…2011年に立ち上げた「夢団」は、資金難などを乗り越えて徐々に規模を拡大。童話原作からオリジナルまで、演じられる作品も増えていった。しかし、19年に始まったコロナ禍で依頼が激減し、解散寸前の危機に。そんな中、執筆したのが舞台脚本『あらしのよるに』だった。「嵐の後には素晴らしいことが待っている。当時の自分たちに重ねて『困難を乗り越えて生きる!』という思いを込めました」

 ○…旅を楽しみ、子どもたちに夢と感動を届ける学校公演。体育館のステージで受け取る子どもたちの反応は、いつも素直でのびのびとしている。「大規模な舞台に負けるとも劣らない、日本独自の素敵な文化。その魅力を、夢団の名前と共に広く知ってもらいたい。そして、子どもたちに生の舞台に触れる機会を」。そう、強く願う。

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