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青葉区 人物風土記

公開日:2025.09.11

青葉区老人クラブ連合会「かがやきクラブ青葉」の会長に就任した
佐々木 勝幸さん
すすき野在住 80歳

地域に打ち込む職人肌

 ○…グラウンドゴルフ、麻雀、カラオケの大会や誕生会の開催など、地域の高齢者が孤立しないため、さまざまな交流活動を展開する老人クラブ。今年、区内68のクラブを束ねる区老連「かがやきクラブ青葉」の会長職に就いた。就任早々、各地域の長が集う研修会を、参加しやすい日帰り開催に変更するなど横のつながり強化に尽力。「まだ右も左もわからない状態。学びながら走っていかなければ」と話す姿には謙虚さが窺える。

 ○…樺太島生まれ。炭鉱で働いていた父が早くに亡くなり、母と兄と北海道に移住。就職のため15歳で上京すると、通信機器などの部品を生産する金型工場に勤務した。世は高度経済成長期。一つ一つ手作りで作っていた商品は、やがて機械化や分業の波に飲まれ、ものづくりの在り方が変わっていく。「この業界で約50年勤め上げたが、社会の移り変わりを間近で見るようだった」

 ○…定年間近の64歳。現在も住む、すすき野第二団地の管理組合理事長を任された。「成り手がなくてやったようなものだったが、思えばあの時から地域の将来をよく考えるようになった」と振り返る。68歳で自治会の会長、その後も地域の老人クラブの会長、地区会長、区老連の副会長などを階段を登るように歴任すると、今年4月区老連の会長に就任した。

 ○…一人娘も独立し、今は妻と二人暮らし。妻のペン習字の教室を手伝うつもりで、彫刻刀で石を削った名前入りハンコを生徒にプレゼントしている。「手を使う作業が好きで。子どもに渡すと大喜びで使ってくれるしね」と優しい笑みを浮かべる。区老連の会長としても、「任期は2年。なったからには後の人の役に立つような仕事がしたいね」と白い歯を覗かせた。

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