バイオリニストで、今年度の「横浜文化芸術奨励賞」の受賞者に選ばれた 橘和 美優(きつわみゆ)さん 霧が丘在住 23歳
音色に宿す 無二の輝き
○...3歳で始めたバイオリン。コロナ禍の最中には10時間も練習に打ち込む日もあった。積み重ねた努力が国際的な称賛となって結実したのは昨年11月。若き演奏家の登竜門として知られる「ロン・ティボー国際コンクール」で、磨き上げた繊細な音色が審査員を唸らせ、5位入賞の快挙を成し遂げた。このほど、一層の活躍が期待される人に市が贈呈する「横浜文化芸術奨励賞」受賞の知らせを受け「横浜で生まれて、横浜の賞をいただけることがとてもうれしい」と笑顔で語った。
○...バイオリン講師の母の影響で、幼少期から楽器は身近な存在だった。「バイオリンはオーケストラでメインになる楽器。弦楽器の中でも特別という感じがする」と話す。友人と遊ぶ時間を削りながらも練習に励み、小6と中2のとき、全日本学生音楽コンクール全国大会で入選。東京藝術大学在学中には東京音楽コンクールで2位になるなど数々の受賞を重ねた。同大を首席で卒業し、現在は東京音楽大学大学院生。学業のほか、各地でのコンサートで観客を魅了している。
○...「一つのことに『はまる』と、なかなか抜け出せないんです」。小4からはヒップホップダンスにも夢中に。「楽し過ぎて」中学進学後も1年間続けた。現在はK―POPも大好きで「推し」のグループは「Stray Kids」。クラシックとは違う音楽を味わうことで「ストレスが発散できる」という。
○...緑区生まれ、瀬谷区育ち。祖父母と同居するため、3年ほど前からは霧が丘で暮らしている。今後の課題は、ソリストとして弾くときも「自分なりの迫力を出して演奏できるようになること」。将来は演奏家や指導者などとしてマルチに活動し「音楽界に貢献できる人になりたい」。
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