今年で発足50周年を迎える「横浜楽友協会吹奏楽団」で首席客演指揮者を務める 小田野 宏之さん 中山在住 67歳
親子初共演の喜び 胸に
○…発足は1975年。今年10月で50周年を迎えるアマチュア楽団「横浜楽友協会吹奏楽団」で、93年から指揮者を務めている。5年ほど前からは「首席客演指揮者」に。鎌倉市内で5月に開催する同楽団の定期演奏会では、『のだめカンタービレ』にもゆかりの深いベートーヴェンの有名曲を含む3曲を披露する。「3曲それぞれの『色』や『性格』の違いを楽しんでほしい」
○…生まれも育ちも鶴見区。オペラ歌手だった父の影響もあり、小1からピアノを始めた。高校では弦楽部へ。「父が入学祝いに買ってくれた」というフルートを担当するも「先輩から『フルートは出番が少ないから、指揮をやってほしい』と頼まれた」。最初は辞退を申し出たものの「ちゃんと指揮すれば、皆がちゃんと演奏してくれる」。その驚きは次第に喜びに変わり、一層音楽にのめり込んでいった。
○…東京藝術大学の指揮科を卒業。同大学の大学院音楽研究科を修了後、2年間ウィーン国立音楽大学で研さんを積んだ。オランダで開催された国際指揮者コンクールでは2位に入賞。ドイツ、チェコ、イタリアなどでの演奏会でも観客を魅了した。音楽だけでなく、中1で始めたアマチュア無線も大切な楽しみの一つ。「指揮は多くの人を相手にする仕事。一方アマチュア無線は機械が相手。その両方をやることでバランスが取れているんです」
○…結婚を機に緑区に転居。「住宅地にも緑が多くて環境が良い」と感じている。5月の演奏会では、ピアニストである愛娘がソリストとして出演。親子の初共演が実現する。「いつもと違った緊張感がある。でもそれは同時に喜びでもあります」。父として、また音楽の先達として、穏やかな声でそう語った。
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