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公開日:2026.01.01

午年にウマの魅力探る
三保町の乗馬クラブで

  • 午年にウマの魅力探る (写真1)

  • ウマに触れて、乗って、会話して信頼関係を深めるスタッフたち

    ウマに触れて、乗って、会話して信頼関係を深めるスタッフたち

 2026年は午年。三保町の住宅街を抜けて丘を上がると視界が開け、颯爽と駆けるウマの姿に出会える=写真。

心通うパートナー

 三保町には約50頭のウマが生活する乗馬クラブ「アバロン・ヒルサイドファーム」がある。「馬術」は動物が出場する唯一のオリンピック種目で、ウマは「道具」ではなく「アスリート」として扱われる。人間とウマが古くから築いてきた親密なパートナーシップについて、午年の節目に考えてみる。昨年12月、同クラブを訪問した。

  ◇  ◇  ◇

 同クラブは、日本で2番目に古い乗馬クラブとして知られている。前身の「アバロンライディングスクール」は1949年、武宮正旺氏によって東京都杉並区に設立された。以来、国内に乗馬の魅力を普及させる旗頭として尽力してきた。

 2001年には現在の場所に移転。関東圏を中心に、幼稚園児から会社を引退したシニアまで幅広い層が乗馬に訪れている。かつては高貴な趣味・スポーツといったイメージだったが、近年は以前に比べ一般にも間口が広がっているという。

信頼関係を育む

 ウマの魅力について、同クラブの運営に携わる武宮由布子さんに聞くと「心を通わせることができる点」を挙げる。「人の言うことを聞こうとするし、こちらがケアをすると『ありがとう』を行動で示してくれる。それを感じるか感じないかはウマと接してきた歴がものをいう」と語る。ごまかしの利かないコミュニケーションだから、人間側に変化があればウマのリアクションも変わる。「これがやめられない理由の1つ」だという。

 厩舎に入ると、一頭一頭に名前が付けられ、丁寧に飼育されている。それぞれ性格が違い、ウマ同士のコミュニケーションにも相性の良し悪しがある。人間模様ならぬ馬模様を楽しむ人もいるという。「見ているだけで楽しいし、癒される」

 また「相手を思う気持ちを養うことができる」と、情操教育の面でも注目している。森村学園と東洋英和女学院の出身で緑区とも馴染みが深い由布子さん。「地域に貢献していければ」という思いから、近隣の保育園児や小学生を招いたふれあい体験や、子どもにウマの世話をしてもらうクラブ活動にも取り組む。「相手はしゃべらないが信頼関係が生まれると自然にコミュニケーションが取れる」。ウマを通じて子どもの心を育む。

 人間とウマの相互作用で、丘の上には日常と切り離されたやすらぎの時間が流れていた。

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