「デュアスロン」競技でアジアチャンピオンに輝いた、綱島のスイミングクラブに通う 浅海(あさかい)健太さん 市内在住 18歳
「前だけ見て」走りぬく
○…昨年末、ランニング・バイク(自転車)・ランニングを順に行い、記録を競う「デュアスロン」競技のジュニア部門(18歳以下)でアジアチャンピオンに輝いた。「去年から取組み始め、公式戦2戦目での結果に信じられない思い。6位入賞できればと思っていたので」とはにかんだ笑顔に。
○…「強い気持ち」が持ち味だ。今レースでは、勝負を決めるランニングの終盤、イランの選手とのデッドヒートとなった。ピッタリと後ろにつかれプレッシャーをかけられながらの戦い。「引いたら負けと思い、前だけを見て走りぬきました。相手選手が離れたときは『良かった』と思いましたね」と振り返る。「周りのみんなに、『レースでは違う人みたいになる』とよく言われるんですよ」
○…小学1年生の時、水泳・バイク・ランで構成される「トライアスロン」を始めた。現在も通う綱島のスイミングクラブのコーチに誘われたのがきっかけだ。
「よく分らないまま、レースに出場したら上位入賞できたんですよ。それで自信をもっちゃった。でも中学までは成績を残せませんでした」。苦手のランニングの力を高めようと、高校入学時に陸上部に入部。顧問の先生に「在籍中は、陸上に集中するためにトライアスロンは禁止」とされ、3年間はトライアスロンを封印。泳力はスイミングクラブで、自転車は自主練習で競技力を高めてきた。「今回は先生にデュアスロンへの出場許可を頂きました。今では走ることが一番の強み。先生のおかげです」
○…今春大学に進学。今回のデュアスロンの経験を生かしながら、トライアスロンに本格参戦する。「この競技の魅力は、競技中の『見える景色』が3つとも違うところ。スピード感も異なる。1種目なら負けても悔しくないですが、3つなら負けないという思いはあります」。目指すは7年後の五輪だ。「遅咲きとよく言われるんで、ゆっくりと近づいていきたい」
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