(公財)ラグビーワールドカップ組織委員会は9月28日、2019年に日本で開催されるワールドカップ決勝戦の会場を、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で行うと発表した。地域活性化の観点から行政、商店街からは歓迎する声が上がっている。
今年3月、ラグビーワールドカップリミテッド理事会が横浜をW杯の開催都市に選出した際、開幕・決勝戦は新国立競技場に確定していた。しかし、同競技場が総工費高騰で国民的批判を受け、政府が建設計画を7月に一旦白紙に戻したことにより、新たな開幕・決勝戦開催会場選出の行方に注目が集まっていた。
組織委員会によると、政府の決定を受け、この間、両戦会場の再検討を進めてきたという。選定基準は【1】開幕・決勝・準決勝・3位決定戦は6万人以上の収容が目安【2】交通機関、都市機能、周辺に宿泊ホテルが設置されている――などとなっており、その中で横浜は約7万2000人の収容が可能であり、新横浜をはじめホテルも多くあるなどの理由から選出された。開幕戦は東京スタジアムに確定している。
経済効果に期待
この決定に地元経済界では早くも期待が寄せられている。シンクタンク「EY総合研究所」の試算によると、大会期間中、訪日外国人数は約40万人、雇用創出効果は約3万9千人、経済効果は約4千2百億円に上ると予測している。
実際、2002年に日韓で行われたサッカーW杯では同競技場で決勝戦を含む4試合が開催され、約27万人の観客が押し寄せている。
港北区商店街連合会の吉原昭彦会長は「定例会で今回の結果を受け、今後どんな戦略を練っていくか話しあっていくことになる。サッカーワールドカップの時は、商店街にフラッグを掲げ、歓迎ムードを演出した」と話していた。
林文子市長は「歴代の決勝戦開催地に『横浜』の名が刻まれたことは、大変名誉。改めて大会の成功に寄与していく。市民・県民、世界中の方々と感動を分かち合いたい」とコメントしている。
日産スタジアムは「市、県と連携を深めながら会場の準備を万端に整えていきたい」と語った。
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