半年間改修工事のため休業していた横浜アリーナが7月1日(金)、リニューアルオープンする。メーンは電力設備などの内部機器だが、正面入口には約360インチの大型LEDサイネージ(電子看板)を設置。6月26日(日)には、館内を見学できる地元住民向けの内覧会も行われる。
1989年の開業以来、競技大会やコンサートの市内主要会場として重宝されてきた横浜アリーナ。約1万7千人を収容でき、昨年は104件のイベントを開催した。しかし今年1月から、設備の老朽化に伴う改修工事が進められていた。
正面入口に設置されたLEDサイネージは、縦約5m、横約8m。同規模のイベントホールへの設置は国内初。コンサートの際、アーティストのPVを流すなど、イベントに合わせた活用が可能だ。同じく電子看板が有名なニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(約2万人収容)など、欧米の同規模施設を参考にデザインしたという。ほかに、照明に関する受変電設備の交換や天井裏の耐震点検・補強工事などが行われた。また、心地よい空間づくりのため、椅子約5千席を交換。VIP用のスイート席やロビーに大型ディスプレーを設置した。アリーナの担当者は、「催事主催者側の機能性とお客様目線の快適さ、その両方を取り入れた」と話している。
周辺飲食店の中には、イベント開催日に3〜5倍の売上になる店も。そのため、地域経済への打撃が懸念されていた。近隣にある新横浜ラーメン博物館の担当者は「休業期間に合わせて宣伝広告を出すなど集客対策を取った。何らかの手を打たないと、来館者昨年比2割減の可能性もあった」と振り返る。新横浜町内会の金子清隆会長は、「新横浜の ”顔”の再開に、近隣の飲食店やホテルも活気づくだろう」と話した。
26日に内覧会
26日(日)には、地元住民向けの内覧会を実施。館内に見学ルートが設けられ、普段見られない控室などにも入ることができる。マーチングバンドやダンスの発表会などもステージ上で開催。入場自由で午後2時から5時まで。問合わせは横浜アリーナ【電話】045・474・4000
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