日吉駅東口で11月15日、タクシー乗場新設の工事が始まった。新たな乗場設置は、歩行者らの通行阻害などが指摘されていた西口の乗場周辺の課題に対応する措置。工事は年度内の完成を目指して進められており、運用開始とともに現在の西口の乗場は廃止される。
歩行者安全を確保
現在、日吉駅前にある西口の乗場は、タクシーを待つ人の列が階段や隣接するスロープ出入口近くにでき、時間帯によっては車椅子利用者らが通行しづらい状況になっている。また、普通部通りで客を待つタクシーによる歩行者の通行阻害も課題となっていた。
新設される乗場は綱島街道沿いの日吉駅側に面した約40m区間で、タクシー4台が並ぶことができる。12月までに乗車レーンが整備され、来年2月までに上屋が設置される予定。乗車レーンは横浜市が設置し、工事費は約1700万円。上屋は(一財)神奈川タクシーセンターが設置した後、市に寄贈される。港北区役所担当者によると、西口の乗場を巡っては、地元から危険性を指摘する声が挙がっており、市と同法人、(一社)神奈川県タクシー協会で改善策を探ってきたという。
なお、現在、東口には駅から綱島街道を渡ったあたりにも乗場があるが、この場所は新たな乗場の設置後も継続して使用される。
11月17日午後1時ころ、西口の乗場でタクシーを待っていた女性は「(廃止は)町内の回覧で知った。自宅がこちら(西口)側なので不便になる」。また、同時刻に客待ちをしていたタクシードライバーは「次の集会で説明があると聞いている。(西方面に向かう客が多いため)多くの方にとって、乗車料金が高くなるのでは。街道が混むことも予想される」と話していた。
区担当者は「歩行者の安全確保が主な狙い。不便になる人もいるかもしれないが、駅から(階段を下りずに)フラットに乗り場まで行けるメリットもある」と理解を求めている。
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