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港北区 人物風土記

公開日:2022.02.03

自身作曲の『小机城を想う』を1月22日、港北公会堂で歌った
畑 真由美さん
鶴見区在住 46歳

創作に花、咲かせて

 ○…少し涼しく爽やかな風が通る夏の夜、うっそうとした草をかき分け進むと、そこには小机城のきらびやかな姿があった。そんな幻想的イメージと子ども時代の思い出を曲にし、透き通る歌声にのせた。昨秋に完成した歌唱『小机城を想う』を今回、港北公会堂で地域に披露。観客からの反響もあり「自分のイメージが伝わったようで嬉しい」と笑顔で語る。

 ○…歌手であり、バレエ指導者。5歳で綱島の教室でバレエを始め、指導歴は26年に。音大の声楽科を出て歌と踊りを両立してきた。みなとみらいの大ホールでオーケストラと共に自身のバレエ・歌を公演したことも。プログラムから企画し自分の振付で歌いながら踊る。「振付、構成、指導内容を自分で作るのが面白い。何でも創作するのが好きなんです」

 ○…「小机城の作詞をしたから曲を作ってほしい」と依頼された小机城のあるまちを愛する会の木村光義会長は、小学生時代の担任教諭。「当時夏休みにみんなで先生の家でキャンプして。わくわくしました」。今回の作曲はその夜に肝試しに行った小机城址の情景を表現したもの。のんびりした性格で給食を食べるのが遅く、周りから茶々が入ると「これでいいんだよ」と個性を認め、当時から好きな創作を伸ばしてくれるような恩師。「一緒に曲が作れて良かった」と噛み締める。

 ○…ピンク色やウサギのグッズを集めていて、と明かすなど愛らしい人柄からか知人や恩師とは幼少期から交流が続く。普段の公演も「舞台を楽しんでもらい、いろんな人と久々に会う場になれば」と出合いを大切にする。「口ずさめる、心に残る曲を作りたい」と湧き上がる創作意欲。「いつか自分で作詞作曲もしてみたい」という夢もそう遠くなさそうだ。

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