大綱中学校サッカー部は7月22日、横浜市中学校総合体育大会で優勝し、2連覇を達成した。市総体の連覇は、公立学校では初の快挙。主将の松本直太郎さん(3年)は、「精神面の成長が結果につながった。先輩に続いて優勝できて嬉しい」と笑顔で振り返った。
同大会のサッカー競技には、市内から153校が出場。昨年優勝校として3回戦から登場となった大綱中は、準々決勝までの4試合をすべて無失点で勝利を収めベスト4に進出した。金沢中学校(金沢区)との準決勝は、残り5分で先制を許す苦しい展開に。しかしアディショナルタイムに武藤風雅さん(3年)が混戦からこぼれ球を押し込み、土壇場で同点に。PK戦では5人全員が成功させて僅差の戦いを制した。
7月22日に行われた決勝では旭中学校(旭区)と対戦。主将・松本さんのクロスに、福本翔太さん(3年)が走り込み先制点を奪うも、その後に同点とされ前半を終えた。迎えた後半は、準決勝で殊勲のゴールを決めた武藤さんがコーナーキックを直接決めて勝ち越しに成功。さらに2年生の下岡悠誠さんが勝利を決定づける3点目を奪い3-1で勝利、公立校初の快挙となる2連覇を達成した。
メンタル面が成長
総勢56人の部員が揃う大綱中サッカー部。5年前から指揮を執る顧問の大山裕介教諭は「入学前から地元のクラブチームに所属していた子どもも多く、基礎技術などのレベルが非常に高い」と同校の特徴を語る。
昨夏の県大会後に「関東大会出場」を掲げて始動した現在のチームは、秋の大会は区大会で敗れるなど順風満々な門出ではなかった。そんな中、この1年で成長したのが「メンタル」。「元々学年を超えた仲の良さはあったが、苦しい試合展開でも悪い雰囲気にならず、自分たちで考えられるようになった」と松本さんは話す。
大山教諭も「荷物の置き方や準備運動など、様々な場面で『関東に出るチームはそんな態度でいいのか』と高い意識を持って取り組んでいた」とピッチ内外での成長を口にする。今大会のPK戦も「ナーバスにならずに、強い意志と楽しむ気持ちを感じられた」と成熟したメンタル面が公立校初の連覇につながったと分析する。
「地域・保護者に感謝」
大会を通じて左サイドのフォワードとして持ち味のドリブルを活かしてチームに貢献した松本さんは「去年に続いて優勝することができて良かった」と目標の連覇を達成し安堵の表情を見せた。
大山教諭も「先輩たちを超えたいというプレッシャーをモチベーションに変えてくれた。また、練習や差し入れなど、地域や保護者の方々の応援があってこそのチーム。そうした支えに結果で応えられてよかった」と振り返った。
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