戻る

港北区 トップニュース経済

公開日:2023.06.15

綱島駅東口周辺開発
まちづくり着々と
12月のまちびらきに向け

  • 工事が進む新綱島駅周辺の土地区画

 東急新横浜線「新綱島駅」が3月に開業し、綱島エリアの更なる賑わい創出への期待がかかる綱島駅東口周辺開発の整備が着々と進行している。現在、同駅地上部での新しい道路の整備や電線共同溝、下水道など地中に埋没する設備工事、周辺道路の拡幅などが行われており、今後、綱島駅東口駅前地区の再開発など、3つの土地区画整理・市街地再開発事業が進められる。

 過去に「東京の奥座敷」として賑わった温泉街としての歴史を持つ綱島。現在は東京・横浜のベッドタウンとなり、駅前商店街を中心に賑わいが続いている。都市整備局・綱島駅東口周辺開発事務所の中村俊輔所長によれば、同駅東口周辺は歩道が十分に整備されていない道路が多く、駅前では歩行者がバスやタクシーなどと交錯するなど危険な状況にある。また綱島街道をはじめとする周辺道路は交通混雑が激しく、自転車利用の需要に見合った駐輪場が不足しているなど、都市基盤施設を充実させる必要がある。さらに整備予定地周辺は空き地・空き家や老朽化した建物が多く、新駅の隣接地として十分な土地活用がなされていない状況だという。中村所長は「新綱島駅の開業を機に、区画整理事業と市街地再開発事業を一体的に施行し、安全・安心で快適なまちづくりを進めていく」と話す。

3つの事業

 「新綱島駅周辺地区土地区画整理事業」では新駅地上部にバス・タクシーなどの乗降機能を有する幅員約17mの道路を整備し、現在綱島駅前を発着しているバスの約半数を移行する。また慢性的な渋滞が課題となっている綱島街道を約12mから約20mに拡幅。綱島街道と交差し、計画区域の南側を通る綱島日吉線は約7mを約15mに、北側の綱島84号線は約7mから約13mに拡幅する。

 「新綱島駅前地区第一種市街地再開発事業」では新綱島駅と地下通路で接続する再開発ビルを建設中。高層棟には住宅と商業施設が入り、低層棟には来年3月に開館予定の港北区民文化センターが入る。今年10月には建物が竣工し、順次住民が入居する。商業施設のオープンは12月を予定し、「そのタイミングで新道路も開通させて、『まちびらき』となります」と中村所長。

 さらに「綱島駅東口駅前地区第一種市街地再開発事業」では、綱島駅と綱島街道の間の土地において商業施設などの再開発ビルを建設し、街道と駅を結ぶ道路の新設や、タクシー、一般車の乗降場としての駅前広場の整備を行うなどの開発を進めていく。綱島商店街連合会の中森伸明会長は「西口でも賑わい創生の企画を立てるなどして、町全体の盛り上がりに繋がれば」と期待する。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

港北区 トップニュースの新着記事

港北区 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS