港北区 トップニュース社会
公開日:2023.09.14
日吉西口エリア
一方通行化、約8割賛同
社会実験でのアンケート
日吉駅西口エリアの歩行環境改善に向けた社会実験に合わせて実施されたアンケート結果がまとまり、事業者、来訪者、住民の約8割が一方通行化に賛同していることが分かった。これを受け、今後、地域のニーズや社会実験での課題等を整理し、道路規制変更に向け検討が進むことになる。
目的は歩行者環境改善
昨年12月9日・10日に行われた社会実験では、駅西口から放射線状に伸びる道路のうち、サンロード、浜銀通り、日吉中央通り、普通部通りの西口付近のエリア(地図参照)で一方通行化された。サンロードと普通部通りでは三角コーンを設置し車道幅を狭め、歩行者空間を広げた。また、対象区間内での荷物の積み降ろしや送迎などには日吉中央通りに指定スペースを設けた。浜銀通りでは、路線バス以外の車両を一方通行化することで歩行者空間にゆとりを持たせた。
社会実験の実施時間は9日の金曜日が午後1時〜3時、10日の土曜日が午前11時〜午後3時。それぞれ小学校の下校時刻、歩行者通行量のピーク時に設定していた。
社会実験の実施主体は、日吉まちづくり推進委員会と港北区。社会実験は両日とも目立ったトラブルはなく、一方通行化に戸惑うような挙動の車両もあったが、概ね円滑に行われたという。
懸念された対象範囲外の交通への影響については、一方通行化により迂回する車両以外、交通量に大きな変化はなく、対象エリア外で路上駐車の増加が認められたものの限定的となった。
約1700の回答
アンケートは、事業者、来訪者、住民に対し異なる手法で実施された。それぞれ、商店会を通じた各店舗への配布、調査員による歩行者への配布や駅ポスターでの呼びかけ、調査員による各世帯へのポスティングで、どれも郵送とウェブによる回答方法を併用した。その結果、45(回収率11・3%)、343(同34・3%)、1296(同21・6%)の回答を得た。
結果をみると、事業者の77・8%が一方通行化に賛同した。そのうち37・8%は条件付き賛同で、改善方法は「路上駐車がしづらくなるよう車止め等を設置」が41・2%と最も高く、次いで「歩行空間を充実する地域を拡大する」が29・4%となった。
業務に支障があったとした事業者は8・9%。その理由として「迂回等が必要になり納品などの関係車両が来づらくなった」の回答が75・0%を占めた。
来訪者で一方通行化に賛同したのは80・5%で、そのうち条件付き賛同は34・1%。改善方法は事業者と異なり、「歩行空間を充実〜」が48・7%で最も高く、「路上駐車がしづらくなるよう〜」が22・2%だった。一方、賛同できない理由では、「自動車が迂回するなど、使いづらい」が51・3%、「一方通行化しない道路で自動車の交通量や路上駐車が増える」が28・2%だった。
また、住民アンケートの結果、一方通行化に賛同したのは79・5%。そのうち条件付き賛同は35・6%で、改善方法は来訪者アンケート同様、「歩行空間の充実〜」が44・4%と最も高く、「路上駐車がしづらくなるよう〜」31・0%と続いた。賛同できない理由でも来訪者と同様、「自動車が迂回〜」が56・6%と最も高く、次いで「一方通行化しない道路で〜」29・4%だった。
ニーズ、課題考慮し検討
今後の課題は、荷捌き・送迎用スペースの確保や路上駐車台数の削減、継続的な歩行者・自転車マナーの啓発、規制実施の範囲・時間帯についての検討など。社会実験やアンケートの結果を受け同委員会と区では、来年3月までにニーズや課題を踏まえた地域の目指す姿を固め、関係機関と協議しながら道路規制の変更を検討してくことになる。
港北区区政推進課の柏崎崇宏課長は「歩行者空間の安全性を一層高めるためには、道路規制だけでなく、マナーなども改善する必要がある。関係者、関係機関と相談しながら地域にとって良いあり方を実現したい」と話している。
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