新横浜駅北口の新横浜駅入口交差点に架かる歩道橋の愛称が、このほど「AMANOサークルウォーク」に決定した。横浜市が進める歩道橋ネーミングライツ制度に基づき大豆戸町に本社を置くアマノ株式会社(山崎学代表取締役社長)が契約を締結したもので、区内での同制度の活用は初めて。地域に根差す企業として地元貢献への思いを込めたネーミングライツは、企業と地域を結ぶ新たな形として注目される。
横浜市は、道路施設の維持管理財源の確保や民間企業団体などへの地域活動や社会貢献の場を提供することを目的に、2017年度から市内の歩道橋を対象にネーミングライツ事業を実施している。アマノ株式会社は新横浜駅周辺での広告媒体を探す中で、広告代理店からの提案を受け今回の応募に至った。同社は「横浜を拠点とする企業として、地元の皆様に会社を知ってもらいたい」との思いから、今回のネーミングライツに積極的に応募したという。
今回の契約期間は2025年6月1日から30年3月31日までの5年間。契約金額は月額33万円。事業収入は道路の維持管理費として活用される。愛称標示板は歩道橋の両側に設置され、地域の新たなランドマークとして、その名を刻む。
愛称の「AMANOサークルウォーク」は、歩道橋のシンボルである円形の構造物にちなんで命名。同社担当者は「今回のネーミングライツが地元企業として地域貢献にも繋がることを期待しています」とコメント。実際に標示された愛称標示板については、「イメージカラーのブルーが映える標示となった」と手応えを語っている。
地域のつながり強固に
「人と時間」「人と空気」の分野でソリューションを提供する企業として知られるアマノ株式社。タイムレコーダーやパーキングなど、時間を可視化し、安全で快適な社会に貢献する事業や、空気の力で心地よい環境を構築する事業を展開し、幅広い分野で社会を支えている。今回のネーミングライツ契約は、同社が長年培ってきた地域との繋がりをさらに深める機会となる。
企業と行政、地域住民が一体となり、より良いまちづくりを進めるネーミングライツ制度は、今後もその活用が期待される。歩道橋については、市内初の事例として18年4月、JR横浜駅西口のそばにある鶴屋町歩道橋の命名権を鶴見区内の産婦人科医院が取得。今回の新横浜駅北口歩道橋を含め現在、8カ所の歩道橋に愛称がついている。
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