港北区 政治
公開日:2026.10.19
新市長に原澤敦美氏 55万票、前職ら6人に大差
前市長がパワーハラスメント問題で辞職したことに伴う横浜市長選挙が10月18日に投開票され、無所属で新人の弁護士、原澤敦美氏(59)が約55万票を得て初当選した。前職と新人の7人が立候補する中、原澤氏は自民党などの政党から幅広い支援を受け、得票率は4割に迫った。投票率は45・56%で2025年の前回を3・92ポイント上回った。
原澤氏は航空整備士を経て弁護士となり、企業の社外取締役などを務めた。9月上旬に若手経済人有志からの出馬要請を受け、立候補を決めた。
選挙戦ではパワハラ問題に触れ、「市役所から笑顔が奪われ、市政が停滞している」と指摘。「市役所を働きやすい職場に変え、職員の笑顔を市民の笑顔につなげる」と風通しの良い組織づくりを主張した。街頭演説では原澤氏を推薦・支持した自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党の市議らがマイクを握って支援を訴え、組織的な選挙戦を展開した。
「市民目線で進める」
18日午後8時に当選確実が報じられると、中区の選挙事務所に集まった約100人から歓声が上がった。原澤氏は「政治や行政の経験はないが、市民目線で何が一番大事なのかを考えて市政を進めたい」と語った。さらに、「高齢者対策、子育て支援など、やらなければいけないことがたくさんある。そのために財政基盤をしっかり整える必要がある」と強調した。
2度目の挑戦となった会社経営者の福山敦士氏(37)は、参政党の推薦を受け、前回の約15万票から約23万票に増やしたものの、原澤氏に大差をつけられた。「昨年には見えなかった景色が見えた」と述べた。
出直し選に臨んだ前市長の山中竹春氏(54)は、市長としての実績をアピールしたが、前回の3分の1以下の約20万票に終わった。「私の問題が原因だと受け止めている」と語った。
前衆議院議員の中谷一馬氏(43)は「今後、私が理想とする政治をどのように作るか、皆さんと相談したい」と述べた。
市民団体代表の藤川祥子(さちこ)氏(51)、共産党県委員会副委員長の浅賀由香氏(46)、建築家の山本理顕(りけん)氏(81)はいずれも得票を伸ばせなかった。
港北区の投票率は48・09%で前回(43・36%)より4・73ポイント増加した。なお、中谷一馬氏は港北区で3万5214票を集め、これは市内18区で1位の得票数だった。
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