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都筑区 人物風土記

公開日:2013.06.27

出産や子育てを題材にミュージカルを企画し、募集を呼びかける「B-wave」の代表
杉本 周子さん
荏田南在住 39歳

歌と踊りを愛するママ

 ○…子どもをつい叱りすぎてしまった日の夜、寝顔に「ごめんね」とささやく―。子育てに奮闘する親ならこんな経験をした人も多いだろう。そんな子育ての苦労や楽しさを歌と踊りで表現する育児ミュージカル「イクミンズ」を企画。取りまとめる「B‐wave」の代表を務める。12月の公演に向け、市内で参加者を募集。7月から練習を開始する。「観覧者に『育児あるある』を共感してもらえたら」。自身も3人の子どもを育てるベテランママだ。

 〇…「イクミンズ」は子育てが落ち着くまでの約10年間温めていた構想。子どもを寝かしつけるリズムや、ベビーカーを押して歩くときに「これを歌と踊りにできたら」とアイデアは次々に浮かんできた。育児ミュージカルを企画するのは2度目で、04、05年に出産と妊娠を題材に「ニンピーズ」を公演した。「独身の方にも『早く子どもが欲しくなった』と感想をもらえた時がうれしかった」と振り返る。10年の子育て経験を経て、さらに濃密でリアルな実体験を表現し、会場を笑いと感動の渦に巻き込む。

 〇…大阪育ち。引っ込み思案な性格だったが、そのころから学芸会などを心待ちにしていた。「内向的だからこそ、晴れ舞台で自分を表現できるのが楽しかった」。宝塚歌劇団に憧れ、小学生の時から入団を夢見て練習を繰り返した。夢は叶わなかったが、劇団「ふるさときゃらばん」などで全国を飛び回った。結婚、妊娠を機に都筑区に移り、ミュージカルから離れたこともあったが、何かを表現したい気持ちは現在も変わらない。大好きな歌と踊りで、子育ての魅力を伝えていくことを決めた。

 〇…毎日子育てに奮闘し、ミュージカルの構想を練る日が続くが、貴重な一人の時間はエアロビクスやダンスなどで気分転換。子どもに癒され、元気をもらいながら「いつかは広域で公演を」との思いを秘め、自分なりの育児の楽しさを表現していく。

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