横浜スカーフ親善大使に就任した 高野 りえさん 茅ケ崎南在住 60歳
メイクの力で笑顔咲かす
○…大使就任のきっかけは友人の勧め。「落ちたら嫌だからコソコソ応募した」と笑う。面接では100枚以上のスカーフを持つ母の影響を受け、日常的に親しんできたことを審査員にアピールした。「巻き方ひとつで印象が変わる。お金のかからないエコなおしゃれですね」。30日の任命式ではスカーフを身に着けダンスを披露した。「多くの人にスカーフの魅力を伝えたい」
○…スポーツに励む活発な学生時代を過ごす。「体を動かすのが好きだった。運動神経は悪かったんだけどね」と苦笑い。短大時代はスキー部に所属し、肌をこんがりと焼いた。「焼いた顔をクッキーフェイスと呼んだの。当時は肌のことなんて考えていなかった」と懐かしむ。
○…「きれいで憧れの存在だった」という姉は41歳の若さで他界した。「自分の手できれいにしてあげたい」。癌で痩せた顔に最後の化粧をした。「おきれいな方だったんですね」と担当医が驚いた。このことがきっかけで、38歳の時に、メイク講師を目指す。猛勉強の末、資格を取得した。現在はボランティアとして高齢者施設で入居者にメイクを実施。「自分の姿に見とれて鏡の前から離れないの。女性がきれいになると花が咲いたように場が明るくなる」
○…2人の娘は自立し、夫と愛犬2匹と暮らす。「肌にいい」と聞いたトマトとアボカドを毎朝食べる習慣は1年続いている。週2、3回のウォーキングも欠かさず、大使になってからは外出が増えたため、腹筋運動も始めた。「みんなの憧れのおばあちゃんになりたい」。健康を維持するための努力を怠らない。還暦を迎え、好奇心が増した。最新のメイク技術も学び、「時代は進んでる。何でも挑戦しないと」と、前を見据える。
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