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都筑区 人物風土記

公開日:2024.05.16

4月1日から都筑消防署の署長を務める
増山 敬太さん
都筑区在勤 59歳

始まりの街で役割果たす

 ○…30余年前の入局時、最初に配属されたのが当時緑区の川和出張所だった。スマホもない時代、道や街を覚えようと中古車を購入して区内を走り回った。月日が経ち、戻ってきた原点の街。当時の記憶を思い出しながら、「街は様変わりしたけれど、昔の雰囲気は残ってる」と懐かしむ。始まりの街で162人の職員を導いていく。

 ○…消防士を志したのは大学生の時。街を歩いていると目の前で人が倒れた。「なにをすれば…」と動揺しているのを傍目に、通りすがりの救急士が適切な処置で人命を救った。その場面が忘れられず、「命を救う仕事がしたい」と消防の道へ。厳しい訓練の毎日だったが、「命を救うための訓練は苦ではなかった」と話す。座右の銘は「知って行わざるは知らざるに同じ」。これからも、仕事の基本を大切にしながら、小さなことから行動する。

 ○…趣味は犬の散歩とサッカー観戦。毎朝4時半に起床して自宅付近の緑道を愛犬「ポン」と1時間散歩する。「朝の空気は格別なんです」と笑顔を見せる。横浜F・マリノスのファンで、年に10数回スタジアムに足を運ぶ。娘との試合観戦は心休まるひと時。「ブラジル人トリオに頑張ってほしい」とサポーターの思いもこぼれた。

 ○…元日に起きた能登半島地震の大火災に改めて衝撃を受けた。「災害時の火災を1件でも少なくしなければ」と誓った。「従来の防災の取組はもちろん、都筑区で特に多い、若い子育て世代向けの取組にも力を入れていきたい」と意気込む。今まで区内各地で行ってきた、防テロ訓練や防災訓練も継続して行い、警察、行政との連携も強化していく意向だ。「地域の皆さんと災害に強い街を作っていきたい」と力を込めた。

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