女子プロレス団体「スターダム」に所属し、デビュー10周年を迎える なつぽいさん 都筑区出身 29歳
戦う都筑の「妖精」
○…デビューのきっかけは「スカウト」。最初は「プロレスの『プ』の字も分からない」と断ったが、現在所属している「スターダム」の試合を見て魅了された。19歳でデビューし、少女時代からの愛称をリングネームに全国各地のファンの声援に応えてきた。「今はもう、プロレスなしの生活は想像できない」と10年の重みを語る。4月27日の大会「オールスターグランドクイーンダム」は憧れの横浜アリーナで開催。気合は十分。
○…川和東小・川和中卒。3歳の頃から芸能事務所に所属し、アイドルとして活動した時代も。12年ほど打ち込んだバトントワリングでは、全国大会出場など、華やかな成績を誇る。アクロバットな動きや忍耐強さは、プロレスにも活かされているという。「何度も『逃げ出したい』と思ったが、踏みとどまれたのは、バトントワリングのおかげ」と笑顔。
○…個性溢れる選手が集うスターダム。自身に付けた異名は「ハイスピード・フェアリー」。「小柄な体格と『いたずらっ子でチャーミング』な印象の妖精。自分にぴったり」。その名の通り、試合中は持ち前のスピードを活かし、相手選手をかき乱す。心が折れそうになる瞬間もあるが、観客の声援を力に変える。「リングを囲う観客席。360度から声が届く。やりがいを感じる瞬間」とプレーヤーとしての魅力を語る。
○…プロレスをより知ってもらうために活用しているSNS。あえてメイクや日常など、プロレス以外の写真を載せている。「SNSきっかけで試合を見に来てくれる若者が増えた」と効果を実感。地元での活動も活発化させる予定で「まずは母校を訪問したい。都筑の子どもたちに夢を与えられたら」と地元愛を見せた。