横浜シャフルボード協会の会長を務める 佐藤 恒嘉さん 大丸在住 78歳
競技で広める地域の輪
○…「陸上のカーリング」とも呼ばれるシャフルボードを始めて約8年。協会の中ではベテランプレーヤーだ。12日に開催した無料講習会では「参加者が親しめるように」と競技の魅力発信のほか、交流も積極的に行った。「皆笑顔で楽しんでくれた」と満面の笑み。無料講習会は今週と来週にも開催予定。「初心者でも親しみやすい競技。是非足を運んでほしい」と呼びかける。
○…協会の方針は「気楽に楽しむ」。参加者らは技術向上や地域交流、健康維持など、それぞれの目的を持って取り組んでいる。「上手下手は関係なく、各々のペースで楽しんでほしい」と優しく微笑む。協会の活動は週3回ほど。毎月の月例会ではトーナメント戦が行われ、毎度盛り上がる。「参加は気が向いた時だけでも。過度に意識せず欠席できることで、逆に参加も気軽にできる」と朗らかに話す。
○…東京都杉並区の生まれ。父親の転勤で、山口県や福岡県などを転々とした少年時代。裸足で校庭に出てソフトボールをするなど、スポーツに親しみを持っていた。シャフルボードとの出会いは、外資系の会社に勤めていた50代半ば。経験者から紹介された。「当時はあまり興味を持たなかったが、時を経てふと始めてみたら、見事にハマってしまった」ときっかけを話す。
○…大丸に住んで約30年。定年退職後に「地域デビューがしたい」と協会主催の無料講習会に参加した。初めは地域交流が目的だったが、今やライフワークに。「その日の気候や風向きによって、まるで異なるスポーツのように感じることも。この予測できない感じが奥深くて」と瞳を輝かせる。「今度は他人の『地域デビュー』を手伝う番だ」と活動の意欲を示した。