都筑区 社会
公開日:2026.09.03
防災も「インクルーシブ」に ペット防災を考える会代表・今出さん
早渕在住の今出敬太郎さん(41)は、小学生の時に阪神淡路大震災で被災。当時の経験などを踏まえ、2021年に「都筑ペット防災を考える会(以下、ペット防災の会)」を立ち上げた。以来、「ペットも含めた防災こそ、より人を助けることができる」との思いで活動を続けている。消防団や介護施設での活動をしながら、活動の輪を広げ、最近では自治会でのワークショップや小学校での講演なども増えている。今月には防災士と保育士の資格登録される予定で、ペット防災を通し、ペットを飼っている人やそうでない人など、多様な人たちを誰も取りこぼさない「人もペットも守るインクルーシブ」な防災を提唱している。
毎日の散歩で同行避難訓練
横浜市は新しい「横浜市地震防災戦略」の中で、ペットの同行・同室避難のための環境整備について目標値を示し、地域防災拠点(以下、避難所)の一時飼育場所(29年度までに市内全拠点)や同室避難場所(33年度までに各区に1カ所以上)の設定などを重点取組に掲げている。
ただ整備にはまだまだ時間がかかるのが現状。発災時、地域によっては避難所内でペットと生活する「同伴避難」ですら難しいケースも出てくる可能性もあるはずだ。
避難所生活を余儀なくされた場合、不安やストレスは相当なもの。今出さんは「ペットは『助けて』と言えないが、ペットを飼っているからこそ『助けて』と言えない高齢者、障害者、乳幼児のいる家族も多いはず」と飼い主の気持ちをおもんぱかる。ペットを飼っているために避難が必要な人が逃げ遅れ、災害関連死につながらないよう、自身が「行政や専門家、ペットのボランティア団体などにつなげる橋渡し役になれれば」と語る。
また今出さんは「毎日の散歩を同行避難の訓練の一環と捉えて」と提案する。例えば避難所となる小学校を散歩ルートに加えるほか、ルート上に危険な場所はないか、避難所より近くに安全に避難できそうな公園などがないか、そして飼い主同士のネットワークによる情報共有で「逃げ遅れなどを未然に防ぐことができればと」語る。情報共有のために「ペット防災カード」も自作。カードはアプリを使ってスマートフォンやパソコンにデータとして保存することもできるという。
動物愛護週間イベント
今出さんは9月20日から26日の「動物愛護週間」に合わせ、26日(土)にかけはし都筑(荏田東4の10の3)で都筑ペット防災対策セミナーを開催する。午後2時から3時30分。ペットを飼っている人やテーマに関心のある人なら誰でも参加可。費用は無料。参加希望者は専用フォームからの要事前申し込み。
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