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公開日:2026.08.28

若者支援アマヤドリ 制度の狭間へ“会いに行く” キッチンカーで県内学校へ

  • キッチンカーのイメージ画像(提供)

    キッチンカーのイメージ画像(提供)

 支援を求める15歳から29歳頃までの若者の生活サポートなどを行う公益社団法人アマヤドリ(菊池操代表)は、今年10月からキッチンカーを活用した県内学校への「出張支援」事業を開始する。同団体のスタッフが乗車し、クレープを配りながら、支援の入り口をつくっていく。菊池代表は「『相談をする』という行為はハードルが高く、待っているだけでは届かない若者がたくさんいる。相談窓口とは違った気軽な出会い方をつくり、必要な支援につなげていきたい」と話す。

 同団体は2020年に設立。これまで虐待などの環境下で育ち、SOSを求める若者に住宅支援や居場所の提供、学校への出張授業などを展開してきた。

「困っている」に気付けない

 18歳を超えると児童福祉などの公的制度の対象から外れやすく、大人と子どもの狭間で孤立を深めてしまう現実がある。「自ら窓口を訪れて『助けて』と声を上げるのは容易ではない。また、中には、自らが『困っている』ということに気付けない人も少なくない」と菊池代表は話す。

県内3校を巡回

 そこで企画されたのが、県内の高校や大学を訪問し、クレープを無料で配るキッチンカー「TOMBO」だ。初年度である今年は、神奈川県委託事業として実施され、10月から2027年1月までの期間、3校を巡回する。1校につき12回訪問し、効果を検証していく。

 この取り組みでは、裏面に同団体のHPにつながる二次元コードを設置したステッカーも配布する。「その場で無理に相談を促すのではなく、自宅に帰って1人になった時に自分のペースで連絡してもらえれば」

 数ある食べ物からクレープを選んだのは、生地やトッピングなどを「自分で選んで食べる」という選択の体験を届けるため。この経験の積み重ねが、将来的に住まいや生き方を選択する力につながっていくという思いが込められている。

 2年目以降は、キッチンカーを若者の就労の場としても運用していきたい考えだ。

 現在、プロジェクトの運営費などを募るクラウドファンディング(CF)を実施中。「走っているだけで希望に感じる。そんな若者支援の応援の象徴のような車にできたら」と菊池代表は話している。

 詳細はCFサイト「READY FOR」。

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