旭区・瀬谷区 人物風土記
公開日:2023.02.02
音楽で行う脳トレを区内各所で指導。2月10日にはハンドベル講座も行う
原口 陽子さん
中白根在住 67歳
「偶然と縁のおかげ」
○…18年ほど前から白根地域ケアプラザや今宿西地域ケアプラザなどで音楽を使った脳トレなどを教える。「グループごとに違う歌を一節ずつ順番に歌ったり、ちょっとした刺激が脳を活性化させます」とほほえむ。2月10日には初のハンドベルを使った講座も開催。「偶然お話が出ただけだからね」と照れ笑いしながらも、”音楽を楽しんでほしい”という思いは変わらない。
○…港南区出身。3歳の頃に母から急に畳でつま先立ちをするように言われた。「下手だったからバレエでなく、ピアノを習わせることにしたみたい」。以来なんとなしにピアノを続けた。中学の時は美術の授業が得意だったことから美大を目指したこともあったが、「画家は食べていけない」と教諭に言われ断念。自身の中で音楽の道が開けた。「他の子より秀でていることがそれしかなかったから」と音大の受験を決意し、見事合格した。
○…入学すると母は、近所のあちこちにそれを話して回り、気づけば卒業前からたくさんの生徒を持つように。順風満帆と思われたが、40代の時に連れ添ってきた夫が闘病の末、他界。つらい時期もあったが18年前に縁あって再婚。旭区へ引っ越してきて脳トレやサークルの活動を始めた。しかし、14年前に愛する一人息子も突如亡くなった。「悲しいから人にはあまり話さない。楽しい時間を過ごしたいの」
○…つらい経験もあったが、「偶然と縁のおかげで今の活動がある」と話し、講座などを通して出会った人たちとの時間は学びも多く楽しみとなっている。活動を始めた当初よりも自身も年齢を重ね、「最近は自分のためにやっているようなものよ」と見せるのは苦労がにじまない、はじけるような笑顔だ。
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