旭区・瀬谷区 人物風土記
公開日:2026.08.13
長編映画「ワタシ、発酵します!」の監督・脚本を務める 松田 恒代さん 旭区南希望が丘在住 45歳
地域の「発酵人」に
○…婚約破棄を機に香川を訪れた女性が、醤油職人見習いの従姉との再会や葛藤を通じて自らの歩みを見つめ直す――。長編映画『ワタシ、発酵します!』で初監督を務めた。「急劇な変化ではなく、時間をかけて成長し熟成していくこと」を「発酵」の言葉に託す。作品を通じて、誰もが抱える生きづらさや悩みを肯定し、「自分なりの幸せを受け入れて前向きになってほしい」
○…千葉県の出身。中学生の頃から「食」を通じた表現を志し、大学卒業後は雑誌の編集部、野菜ソムリエ協会、食器メーカーを経てフリーのフードコーディネーターに。夫の転勤に伴い地方を転々とする中で、次女の同級生が抱えるアレルギー問題を知った。「食の課題について、広く知ってもらいたい」とひらめいたのが映画だった。さぬき映画祭のシナリオ講座で2年間学び、アレルギー問題の脚本はコンテストで落選したものの、2本目となる今作が見事大賞を受賞。映画化にこぎつけた。
○…現在は横浜隼人高校の家庭科非常勤講師として壇上に立つほか、みなまきラボでの「五感ごはんラボ」の主宰、商業施設での講座など多岐にわたり活躍。4人の母としても多忙を極める毎日だが、「スキマ時間を見つけて、1日20分でも映画を観るようにしています」と感性を磨くことは忘れない。
○…あじさいプラザでの8月15日の上映会と合わせて、瀬谷区の「糀屋川口」提供の道具も置かれる展示会も実施。「地域に根付いた食文化に興味を持ってほしい」。今後は、近隣での映画撮影に意欲を見せる。「地域の人々と一緒に作り上げたい。アレルギーがテーマの映画制作にもリベンジする」。食と映画を通じた挑戦は、これからも深みを増していく。
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