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旭区・瀬谷区 コラム

公開日:2026.08.20

クズ 瀬谷の生き物だより 197 文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

  • 【1】実【2】花【3】クズクビボソハムシ【4】フェンスを覆うクズ

    【1】実【2】花【3】クズクビボソハムシ【4】フェンスを覆うクズ

  • 瀬谷の生き物だより 197 (写真2)

 秋の七草の一種であるクズは、7月から9月に良香がある紅紫色の蝶形花を咲かせる。マメ科クズ属のツル性多年草で、日本全土に分布する。

 葉は3出複葉で互生し、小葉は長さ8〜15cm、幅6〜12cmと非常に大きい。成長は旺盛で、道路脇のフェンスを覆ったり、電柱さえも登ってしまう。

 家畜の肥料や緑化対策としてアメリカに移入されたが、強すぎるため今では逆に侵略的外来種に指定されてしまった。クズの蔓の繊維で織った布(葛布)は、古代から利用されてきた。またクズの根は「葛根」と呼び、鎮痛解熱の漢方薬として有名であり、同じく「葛粉」は和菓子や葛湯としても好まれてきた。

 クズは人間ばかりでなく、バッタやゾウムシ類やチョウなど多種の昆虫にも大人気の植物である。長年生態が不明であったカナブンの幼虫が、クズに依存していた事も近年解明された。

 だが最近は中国から侵入したクズクビボソハムシが爆発的に増加し、在来の昆虫への悪影響が懸念されている。

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