戻る

旭区・瀬谷区 トップニュース社会

公開日:2023.11.09

不動丸小学校
節目の思い出、節目に開封
在校生ら約300人が参加

  • 奇麗な状態で保存されたいたカプセルの中身(写真左が宮川さん、右の帽子の男性が濱田元校長)

  • 宮川さん、濱田元校長らと学年ごとに記念撮影する姿も

 今年創立50周年を迎えた白根の不動丸小学校(山下謙一郎校長)で11月4日、20年前の創立30周年時に埋めたタイムカプセルの開封式が行われた。当時在校生だった児童や保護者らは、掘り起こされた「20年後の自分」への手紙などを手に、旧交を温めた。

 開封式は、当時のPTA役員らが企画。PTA会長だった俳優の宮川一朗太さんが実行委員長を務めた。開封式で宮川さんは「今日が過去と現在・未来を結ぶ中間点になれたら」と挨拶した。式には校長だった濱田歳久さんも顔を揃えた。

 副委員長の西澤綾子さんによると、当時のPTA役員は仲が良く、卒業後も定期的にコミュニケーションを取っていたという。タイムカプセルの開封を計画したのは1年ほど前。学校側にその旨を連絡し、約半年前から日程調整などの打ち合わせを計った。開封式開催の連絡は、学校からの一斉メールと地域の回覧板、掲示板を使った。「在校児童や地元に残っている卒業生や家族からSNSを通じて拡散されたよう」と反響に驚いていた。

 開封に必要な機材などは、こちらも元PTA会長で地元の(株)清水建築社長の清水修一さんに実行委員に加わってもらい、依頼した。タイムカプセルはスコップで掘り出し、専用の工具でねじを外して開封。発砲スチロールの箱にビニール袋で梱包された絵や手紙などが出てくると、周りを取り囲んだ卒業生らから歓声が沸きあがった。

記憶の有無も想い出

 当時4年生だった佐藤将吾さんは20年後の自分への手紙の内容について「全然覚えていなかった」と苦笑い。『夢中になっていることはありませんか?』というメッセージに「何か見つけないと」と自問した。遠藤智之さんは当時2年生だった弟の寛之さんの分も引き取りに。「この当時からゲーム好きの片鱗が見える」と懐かしそうに笑った。

 山崎祐治さん・明子さん夫妻は、長女で当時3年生だった彩夏さんと一緒に来校。5年生だった長男の凌さん、1年生だった次男の隆也さんの絵と手紙を引き取り「可愛かったなぁ」と懐かしそうに眺めていた。

変化の有無に驚き

 宮川さんは30周年当時、鶴ヶ峰本町在住で、6年生と4年生の二女が同校に通っており、3年間PTA会長を務めた。「学校の周辺が全く変わっていなくて。一方で当時の子ども達がこんなに大きくなって」と時の早さに驚いた様子。式については「無事に開催できてよかった」と安どの表情を浮かべていた。

 当時の在校生は約800人超。この日は約2時間で287人分の作品が引き取られた。実行委員会では、今後、毎週土曜日の午前10時から正午の時間に体育館で引き渡しの場を設ける。12月23日(土)が最後で、そこで残ったものは廃棄される。

 なお1973年開校の同校は、今年50周年を迎えており、12月1日(金)、2日(土)には体育館で記念コンサートと式典を予定している。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

旭区・瀬谷区 トップニュースの新着記事

旭区・瀬谷区 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS