戻る

旭区・瀬谷区 社会

公開日:2026.05.14

おかずや 鶴ヶ峰本店フードリボンで支援 子どもの食つなぐ

  • リボンの貼られているボードと入倉さん

    リボンの貼られているボードと入倉さん

  • 提供している「キッズメニュー」

    提供している「キッズメニュー」

 相鉄線鶴ヶ峰駅前のロイヤルマート=旭区鶴ヶ峰2の22=1階にある「おかずや 鶴ヶ峰本店」が、子どもたちの食を「フードリボン」の取り組みで支えている。

♢  ♢  ♢

 フードリボンとは、飲食店を拠点とした子ども食堂の仕組み。1個300円のリボンを店に訪れた人が購入し、店内に掲示。子どもたちは、そのリボンを使って食事ができる。特定の日時に開催される一般的な子ども食堂とは異なり、飲食店の営業中であれば、子どもがいつでも訪れて食事できる点が特徴だ。

営業との両立を

 2024年8月にオープンした同店。「地域密着型の店舗として社会貢献を果たしたいという思い」があり、2025年5月からこの活動を開始した。

 同店を経営するエス・コミュニティ株式会社の渡邊修司代表取締役社長によると、当初は子ども食堂の開設も検討したというが、「日時を決めた子ども食堂だと、営業を休みにしないといけないという課題もあった。営業中は常に子ども食堂というような状態にできる、フードリボンの理念に賛同した」という。

 開始から約1年が経過し、これまでに約400個のリボンが寄せられ、提供された食事は約360食に上る。提供される食事は、唐揚げやポテト、ゼリーなどが付いた「キッズメニュー」が中心。渡邊代表は「利用者からは、親子連れを中心に感謝の声が届いている。地域コミュニティに近い形を実現できているのでは」と話す。

「必要な層へ届けたい」

 一方で課題も浮き彫りになっている。「本当に支援が必要な層」への周知だ。学校での営利法人による広報は制限されているほか、家庭環境に触れるデリケートな問題もあり、支援が必要な子どもたちに情報を届けるのは容易ではない。「十分に食事をとれない子どもたちだけが来られる仕組みにして、店に来る子どもがいじめに遭ってしまった他店舗の事例もある。また、個別に支援が必要な子どもに声をかけるというのも、一種の差別になってしまう」と渡邊代表は説明する。

 今後の展望について、渡邊代表は「地域の民生委員との連携や、弁当としての食事提供もできるので、その強みも生かした支援の拡大も視野に入れている」と見据える。

 同店スタッフの入倉彩未さんは「まだフードリボンという活動を知らない人も多いと思う。まずは店頭やSNSを通じて活動の裾野を広げ、そこから本当に困っている方々の力になれる活動になっていけたら」と語る。

 一枚のリボンが、「食のセーフティネット」をより強固なものにしていくことが期待される。

 食事をしなくても、リボンの購入だけでの来店も可能。営業時間は午前10時から午後9時。日曜定休。問い合わせは同店【電話】045・442・7733。

旭区・瀬谷区 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

もっと見る

もっと見る

旭区・瀬谷区 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

もっと見る

もっと見る

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

旭区・瀬谷区 ローカルニュースの新着記事

旭区・瀬谷区 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS