175cmの長身が目を引く、泉が丘中学3年の畑秀真選手が取り組む種目は、ジャベリックスロー。やり投げの小中学生版種目だ。畑選手は昨夏の県大会で初優勝。ジュニアオリンピックで自己ベストの57・38mを出すも、結果は19位だった。「県1位は嬉しかったが、記録に満足していないし、悔しさが残る」と話す。
幼い頃から体を動かすことが好きだった畑選手は、中学2年で陸上部へ。大川郁馬顧問から肩の強さを見出され、ジャベリックスローに挑戦した。「風が吹いたら跳びそうだった」と大川顧問が振り返るように、入部当初は今よりも線が細く、タイヤ引きやウエイトトレーニングなど下半身に重きを置いて体力作りに励んだ。記録会では砲丸投げや円盤投げなど他の投てき種目にも挑戦したが「肩の強さを生かせるジャベリックがしっくりきた」と、徐々に専念するようになった。
競技で使用するターボジャブという用具は約300g。体に負担をかけないため、週5日の練習のうち投げるのは1日程度。ボール投げとは違う投法に苦戦しながらも、踏み込む足の角度と肩よりも肘が下がらないように意識した。初めて出場した大会は3年生に混ざって県5位。投げる楽しみから、次第に勝ちたい気持ちが強くなっていった。
進学する日体荏原高校では、やり投げ種目でインターハイ出場を目指す。「先生からは諦めずに努力することを学んだ。高校、大学と進み、20歳で迎える東京五輪に出場したい」と力強く将来の目標を話した。
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