中田消防出張所の中田特別救助隊が、8月23日(水)に宮城県で開催される「第46回全国消防救助技術大会」に引揚救助の種目で出場する。同大会には、岡津消防出張所の百百裕太消防士もはしご登はん競技で出場が決まっており、区内から2種目の競技代表が誕生する快挙となった。
出場メンバーは、寺村尚悟消防士長(33)、栁澤康平消防士長(27)、平澤麟太郎消防士長(24)、灰谷明俊消防士(29)、安西隆佑消防士(25)の5人。同隊は泉区唯一の特別救助隊。隊員は特別な訓練を受けた救助の精鋭たちだ。訓練リーダーを務める寺村さんは全国出場に「ここまでやってきて良かった」と笑顔を見せる。このメンバーで練習を始めたのは今年1月から。「競技に初めて参加する隊員もいて最初は大変でしたが、訓練を重ねるごとに強くなり結果も付いてきました」。チームの雰囲気については「上り調子です。みんな明るいし、自信を持っています」と話す。
「引揚救助」は地下やマンホールの中にとり残された人を素早く救助することを想定した競技で、要救助者役を含め5人一組で挑む。地下への降下に見立てて、空気呼吸器を装着した隊員が高さ7メートルの塔の上から降り、要救助者を引き揚げる。安全性や機材の使用について減点項目があり、減点を受けずにどれだけ早く救助を完了するかがこの競技の鍵になる。
標準所要時間が2分30秒とされているところを、5人は1分10秒台にまで縮めた。同隊の吉越淳也隊長は「タイム、実力ともに全国で1番を取れると思っている」と期待する。半年ともに汗を流す中で隊員同士に強い信頼関係が生まれ、阿吽の呼吸を実現しているという。寺村さんは「目標は日本一を取ると言いたいが、いつも通りやるだけです」と力強く語った。
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