この度タウンニュースさんでコラムをご掲載いただけるとのことで感謝申し上げます。



　どんなコラムにしようかと考えたときに、やはり私は音楽が好きですので、いろいろな音楽を紹介するコラムにしてみようと思いました。



　公共ホールの館長というと、クラシック好きなのかなと思われるかもしれません。クラシックコンサートやジャズクラブ、ミュージカルにも行きますが、私の音楽ルーツはテクノやハウスといったクラブミュージックにあります。



　90年代初頭、世界的にクラブミュージックのムーブメントが起きました。まだインターネットもほとんど普及していない時代です。そんな中、１９９３年（テアトルフォンテがオープンした年です！）にドイツのレーベルからアルバムをリリースした日本人がいました。



　その方がススム・ヨコタ氏。当時高校生だった私は、池袋のＷＡＶＥでそのＣＤを購入し、繊細ながらも、激しく美しい音に衝撃を受けたのでした。後にススム・ヨコタ氏の音楽はハウスやアンビエントミュージックへ向かい、とくにヨーロッパで高く評価をされていきます。日本のレーベルからも多くの音源がリリースされています。



　そんなススム・ヨコタ氏ですが、２０１５年にご病気により54歳で永眠されました。素晴らしい音楽をたくさん残してくれています。なかなかテレビやラジオでは扱われないジャンルですが、この機会に聴かれてみてはいかがでしょうか？