「中田子育てサロン」の代表者として親子を支援し続け、20周年を迎えた 石井 マサ子さん 中田北在住 70歳
苦労ではなく「工夫」の日々
○…「どうしたら乳幼児やお母さんに楽しんでもらえるか。工夫はしたけど苦労はなかった」。踊場地域ケアプラザで親子の居場所として「中田子育てサロン」を運営し続けて20年。6月25日には関係者を集めて「祝う会」を開いた。サロンを運営してきたのは中田地区の民生委員児童委員。「みんな熱心な人たち。それに行政など周りの支援があって続けてこられた」と振り返る。
○…20年前、泉区内でも先駆けだった子育てサロン。「核家族化で、子育ての相談をする相手がいないというお母さんが増えた」。そんな問題意識から居場所づくりは始まった。「私たちの頃とは違うから育て方に口を出したりはしない。愚痴をこぼせる場所が大事なの」。今ではすっかり大きくなった当時の子どもと、スーパーなどで顔を合わせることも。その成長に笑みがこぼれる。
○…磯子区出身。嫁いだ先が泉区だった。若かったこともあり、「義母には本当にいろんなことを教えてもらった」。子育ても厚くサポートしてくれたため、地域活動に時間を費やすことができた。PTAや自治会の役員などを経て、民生委員児童委員に。中田地区の会長は15年前から務め、2016年から泉区民生委員児童委員協議会の会長としても忙しく走り回る。
○…時間ができると夫とともに横浜スタジアムへ。ユニフォームに袖を通し、ベイスターズの応援に熱を入れる。「日頃、いろんなことをやってくれているから夫孝行もね」。民生委員をやってきたからできた経験があり、出会えた人も多い。充実の日々を支える家族に感謝は尽きない。「人のためじゃなく自分のためにやっていること」。それでも「ありがとうは、やはりうれしいもの」と笑む。
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