「中田の御霊さま」として親しまれる御霊神社(中田北3の42の1)の例大祭が9月24日(日)に執り行われる。昨年は神事を行い、トラックに載せた神輿で地域を回ったが、今年は担ぎ手による渡御や屋台の出店などを実施。コロナ禍前の内容で行われるのは4年ぶり。
明治期に中田村の村社となり大正期には地域唯一の指定村社となるなど、長年地域に親しまれてきた御霊神社(小澤恵一宮司)。例大祭では子どもたちが引く山車に続いて、神輿が練り歩く。
当日は午前10時から神事が行われ、神輿の宮出しは正午から。東中田小学校やしらゆり公園(1時ごろ)、葛野小学校(2時30分ごろ)、中田小学校(3時50分ごろ)、中田寺(5時20分ごろ)などを渡御し午後6時30分に宮入りする予定。神社前には40〜50店の屋台が並び、祭りを盛り上げる。同神社氏子総代世話人会の中嶋孝会長=人物風土記で紹介=は「神輿を担ぎたい人は飛び入りでも大丈夫。近くの関係者に一言言ってくれれば」と呼びかける。
小澤宮司は「地域の皆さんの協力がなければできない。ありがたいこと」と話し、例大祭の意義を「今の時代は年に1回でも皆さんが顔を合わすことで顔見知りになり、防災・防犯の一助になれば」という。
伝統・技術の継承
昨年は神事のほか、飾り付けた神輿をトラックの荷台に載せて地域を渡御した。小澤宮司は「例祭の継続、技術の伝承のために必要だった」と振り返る。神輿の飾りつけには多くの決まりごとがあり、「2、3年でも途切れてしまうと、段取りや技術が途切れてしまう」という。
今回、神輿が休憩する御旅所を管理・運営する自治会・町内会も4年ぶりの開催に戸惑うことも多かったようで、例年は御旅所運営のために同神社が行う説明会は1回だったが、今年は数回行う会もあったという。
小澤宮司は「自治会・町内会の皆さんも久しぶりのことなので、必要なものや連絡先など不明な点があったよう。長年行われていることを守ることで、地域の伝統が技術が途切れてしまわないように力を尽くしたい」と意気込む。
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