来年こそリーグ昇格を 明学大ラグビー部 土佐監督に聞く
悲願のAリーグ昇格を目指し、関東大学対抗戦Bリーグに臨んだ明治学院大学ラグビー部。結果は5勝2敗で、あと一歩届かなかった。来年度に向けて、部の現状と今後の課題を土佐忠麿(ただまろ)監督(40)に聞いた。
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同大は、2005年に「スポーツプロジェクト」を発足。ラグビー部を含む6つのスポーツ部に指導者を招き、技術向上(質の高いプレー)と人格教育(社会的貢献のできる選手・チームの育成)に一層の力を入れている。
06年に就任した土佐監督は、天理中学、天理高校、明治大学、NECラグビー部で選手として活躍、その後も後進の育成に尽力してきた、この道30年のラガーマンだ。「自分が一番真剣でなければ」と、選手以上に練習に足を運び、心技体を支える「ラグビーに取り組む姿勢そのもの」を陰に陽に伝えてきた。
現行のリーグが始まった1997年から戦歴を振り返ると、その成果は明確だ。08年以降はトライ数が前年比10以上ずつ増え、失点は平均229(97〜05年)から同128(06〜11年)に減少。今年度のリーグ戦最終試合では、他6チームとの試合で59〜120得点し、0〜5失点に抑えてきた立教大に28対53と善戦した。「後半でイエローカードを取られた選手が10分間退場し、その間に約20点差をつけられた。隙を作らなければ、何とか接戦に持ち込める段階にきている」(土佐監督)。栄養士の指導のもと「バテない・壊れない体」も出来てきているという。
一方、同大にはスポーツ推薦枠がないため、練習の合間をぬって全国の高校を駆け回り、光る選手を見つけては「明学大を受験しラグビー部に来てほしい」と口説いてきた。就任後初めてスカウトした選手たちの代が4年生となって部を率いた昨年度は、97年以降、過去最高の6勝1敗。手ごたえは増している。「苦労した分、勝利への執念が生まれる。『強いから』ではなく『一生懸命だから』応援したいと思ってもらえるチームが目標」と土佐監督は話す。
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4月18日