矢部町の善了寺(成田智信住職)内に建設中の第二本堂「聞思(もんし)堂」で4日、伝統技術「穴太(あのう)積み」を体験するワークショップが開催された。
穴太積みは千年以上前から続く石積みの伝統的な技法で、城の石垣などに使われている。ワークショップには県内外から28人が参加。技術を継承する穴太衆最後の石匠(せきしょう)・(株)粟田建設代表取締役の粟田純徳(すみのり)さん(43)(今号人物風土記で紹介)の指導を受けながら石垣作りに挑戦した=写真。
使われた石は山で採掘された自然のもの。加工をせずに、元々ある角や面を利用して形を作っていく。石の隙間を埋めるのは、「たたき」と呼ばれる石灰や土を混ぜたセメントのようなもの。「石灰は塩やにがりと反応して固まるので、沿岸部だと海水を使うこともあります」などという粟田さんの解説に、参加者はメモをとりながら聞き入っていた。
参加者の平野藤祠(とし)さん(50)は「設計などの仕事をしているので、興味がわき参加した。自然のもののみで作る、昔ながらの技術にとても驚いた」と話した。
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