２０１３年６月23日。戸塚小学校同窓生の菅原一仁さんと山口加奈さんが、20年前に卒業式をあげた体育館で生涯の愛を誓い合った――。
昨年７月、同級生達との飲み会で結婚することを報告。祝福ムードの中、友人から「今は様々な結婚式のスタイルがある。型にはまらなくていい」と聞き、とっさに加奈さんの脳裏に浮かんだのが２人の共通の思い出がつまった『戸塚小学校』だった。「元々キリスト教信者でもないのに教会で挙げることにも抵抗があって」。体育館使用の申請には友人が協力。伊藤法彦校長の粋な計らいもあり、話はトントン拍子に進んだ。
挙式はすべて手作り。「保守的でオーソドックスを好む」という一仁さんも、加奈さんの願いを叶えようと懸命。式当日の朝も校門に飾る立て看板を作った。バージンロード脇を飾る紙製の花飾りは友人達によるもの。司会は後輩が務めた。
人前式の誓いの言葉は、式次第をもとに新郎新婦と参列者が交互に発声する「呼びかけ」風。締めには全員で校歌を斉唱した。念願を叶えた加奈さんは、「懐かしい体育館で同級生達に囲まれた式ができて幸せ」。
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