戸塚警察署管内で今年1月から11月末日までに起きた人身交通事故件数が発表され、昨年より2割弱減少したことがわかった。交通事故の多い年末に向け、同署をはじめ関係機関は事故防止を呼び掛けている。
今年1月から11月末日までの人身交通事故件数は746件で、昨年より166件減少(18・2%減)した。神奈川県全体では2万4509件で、1210件の減少(4・7%減)。同署管内での事故減少の割合が特に大きいことがわかった。
また同署管内の死者数は1人で、昨年より5人少なく、負傷者数も204人少ない888人だった。
この結果に同署交通課の担当者は「一概には言えないが、小中高生や企業、地域に対する安全教育が浸透してきたことや、交通安全協会などの外郭団体による地道な事故防止キャンペーンなど、努力の表れだと思う」と話す。
二輪車事故が34・3%
人身交通事故のうち特に割合が多かったのは二輪車事故。昨年同日比で65件減少しているものの、全体の34・3%を占め、256件に上った。
同署ではこうした傾向を踏まえ、二輪車の交通違反を重点的に取り締まってきた。同担当者は「警察が街頭活動を行うことで、二輪車はもちろん、自動車の運転手も『気を付けよう』という意識を持つようになったのでは」と話している。
10団体が呼びかけ
事故件数が増える年末に向けて12月12日、「交通事故防止運動・飲酒運転追放キャンペーン」がJR戸塚駅東口ペデストリアンデッキで行われた。参加機関は戸塚交通安全協会や戸塚安全運転管理者会など10団体。約80人が参加し、事故防止を呼び掛けるチラシのほか、「飲酒運転”大根絶”」になぞらえ、大根150本を配布した。
また戸塚区を拠点とする女子サッカーチーム・ニッパツ横浜FCシーガルズから、新井翠選手、橘麗衣選手、田中景子選手、山本絵美選手が参加。新井選手と橘選手は一日警察官を務め、事故防止を訴えた。
戸塚交通安全協会の齋藤行夫会長は「『無事故で年末、笑顔で新年』をモットーに、人身事故が起きないよう呼びかけていきたい」と話した。
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