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戸塚区・泉区 社会

公開日:2017.12.07

災害時消火用水
スポーツ施設のプール活用
戸塚消防署が初協定

  • 名取署長と齋藤支配人を中心に手を重ねる

  • 協定書を手にする名取署長(左2人目)と小山店長

  • 施設の裏で放水訓練(セントラル)

 戸塚消防署(名取正暁署長)は11月30日、セントラルフィットネスクラブ東戸塚(小山祐宇(ゆきひろ)店長)とスポーツクラブNAS戸塚(齋藤志帆支配人)とで、区内初の災害時に各施設のプールを消火用水として、また駐車場を消防活動用地として使用する協定を結んだ。

 この協定は、大規模地震などによる街中での火災発生時に消火栓が使用できなくなることを想定し、締結したもの。消火用水確保の検討が重ねられてきたなか、スポーツクラブに協力を要請したところ実現。今後、区内にある残り5カ所の民間スポーツ施設にも協力を求めていく。

 当日、セントラルフィットネスクラブ東戸塚での協定締結式には、名取署長をはじめ戸塚消防団の川邊聡団長、川上町町内会の羽田聡二会長、小山店長が参加。またスポーツクラブNAS戸塚での協定締結式には、署関係者に加え吉田矢部地区連合会の川畑孝男会長、齋藤支配人が参加した。

 名取署長は「阪神淡路大震災から22年経った今も、街中で消防力を超えた被害を受けた光景を忘れることができない。消火栓、防火水槽、河川など今ある消火用水だけでは、もはや対応しきれないケースもあることを先の震災から学んだ。今回の協定締結は非常に有意義」とあいさつ。

 小山店長は「地域に根差した経営を心掛けている当スポーツクラブで地域の方々の安全・安心を災害時に提供できて光栄だ」と語り、齋藤支配人は「プールの水だけではなく、レンタルウェアやシューズ、タオルを災害時に提供するなど当施設で協力できることはたくさんある。少しでも地域貢献できることには今後も積極的に取り組みたい」と話した。

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