「誰かに作ってもらった温かいご飯を食べるなんて、久しぶり」――。
生後半年の小さな赤子を抱いていた母親は、頬をほころばせる。街山八幡社(矢部町)で先月行われたイベント「ひだまりひろば」でのワンシーンだ。
このイベントは、子育て中の母親が中心となり活動している「humhum(はむはむ)」が、地域に住む老若男女に交流をしてもらおうと昨年4月に開始。月2回のペースで行われている。境内にある青少年会館を主会場とし、保育士がボランティアとして参加。会場に玩具を用意しているほか、昼は豚汁やカレーライス等を提供している。地域の子育て中の母親にとっては一息つける場になっているようだ。
多世代交流も
同団体代表の粟倉理恵さん(矢部町在住)は、子育て中の「寂しかった経験」を元にこれを企画した。「子どもが1歳の時に大阪から引っ越してきたが、知り合いもおらず、1日中誰とも話さない日もあった」。交流の場をつくることで、母親に他人と話す機会を増やしてほしいと願う。毎回参加しているという女性は「スタッフが、自分の子どもを気にかけてくれる。気楽におしゃべりができるのが嬉しい」と話す。
同所で交流を楽しんでいるのは母親に限らない。子どもたちは境内に落ちているドングリを拾っておもちゃをつくり、参拝に来る高齢者と触れ合う姿がよく見られるという。
粟倉さんは「ぜひいろんな世代の人に来てほしい」と呼びかける。開催日は毎月第1・3火曜日の午前10時から昼頃。詳細はホームページで確認を【URL】https://humhumtotsuka.jimdo.com
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