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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2018.08.30

16日に開催された県大会で優勝を果たした「戸塚ACFホークス」の監督を務める
常盤 雄一郎さん
戸塚町在住 49歳

「純粋に野球楽しんで」

 ○…「いやあ、嬉しい。県大会での優勝は滅多にできない」。16日に行われた県学童軟式野球選手権大会で、監督を務める「戸塚ACFホークス」が54チームの頂点に立った。「彼らが地道に練習を重ねた結果です」と選手達のひたむきさを称える。

 ○…子どもの頃からたまらなく野球が好きだった。少年野球の監督をしていた父の影響もあり、「暇さえあればキャッチボールか素振りをしていた」と笑う。小3の頃、同チームの前身・高井ホークスへ。熱い指導を受けてますますのめりこみ、中学・高校でも得意の守備を磨いた。「プロに憧れたこともあったけど、厳しい練習よりも楽しくプレーする方が性に合っていた」。成人後は仕事の傍ら、草野球の日々……だったが、2人の息子がホークスに入り転機が訪れる。「試合の応援に行くと指導側も選手もとにかく熱心。今までの経験を生かして自分も子ども達に何かできないか」。そんな情熱が沸きあがり、15年前に「監督」という形でホークスに舞い戻った。

 ○…近所では「クリーニング屋の店主」として親しまれ、アイロンがけから配達まで日々動き回る。監督業との二足のわらじは大変だが、「いつも周りの支えがある。まちの人の情の厚さを感じるね」としみじみ。特に実弟の哲哉さんは、幼い頃から共にプレーしてきた戦友のような存在。「彼が仕事もチームも全力で手伝ってくれるから頑張れる。本当に感謝です」

 ○…8月23日にプロ1軍初登板を果たした日ハムの宮台康平選手もホークス出身で教え子だ。「上出来、よくやった!」といい、今後の活躍を見守る。チームのメンバーには「プロを目指すのは立派なこと。でも、まずは野球を純粋に楽しんでほしい。そう思ってもらえる指導ができたら」。カラっとした笑顔で話す。

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